
コンピューター・シミュレーション・ゲームを用いた経営学部教育および企業幹部研修の試み
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| 氏名 | 所属 | 補職名 | 専門分野 |
|---|---|---|---|
| 雨宮 康樹 | 経営学部 | 教授 | 労働経済 |
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効果的な経営学教育をいかに行うか? これはすべての経営学部教員が共有する課題の一つである。アメリカの経営大学院(いわゆるMBAコース)で採用されているビジネス・シミュレーション・ゲームの手法を取り入れること、これが、この課題に対する筆者の一つの回答である。
筆者は、昨年度よりビジネス・シミュレーションの手法をゼミナールに取り入れ実践している。特に本年度は、ビジネス・シミュレーション・プログラム開発のエキスパートであるIBT社代表取締役杜長池端正志氏のご協力を得て、本学学生に対し本格的ビジネス・シミュレーション・ゲームを実施している。最近、学生に実施した調査から、この手法により学生の満足度や経営全般の理解度が大きく上昇したことが明らかにされた。本学ゼミナールにおけるこのような成果を踏まえ、今秋からは首都圏の大手私立大学でも同様の手法を用いた講座を開設することが決定した。
一方、学外に目を移すと、中小企業を取り巻く経済環境はあい変らず極めて厳しい状態にある。しかし、このような環境下においても、成長している中小企業には共通した特徴が認められる。それは、“人材教育に注力している企業は成長している”という特徴である。(玄田有史・佐藤博樹「人材育成がカギを握る中小企業の成長」、『成長と人材』勤草書房、2003)
しかし、人材教育に注力している中小企業にとっても、幹部候補生の育成、すなわち全社的な見地で客観的な意思決定のできるビジネス.リーダーをいかに養成するか、という間題は大きな課題の一つである。本プロジェクトは、このような課題を抱える地元企業に対し、ビジネス・シミュレーション・ゲームの手法による経営幹部研修を提供し、“人材教育に注力する企業”-->“成長企業”という好循環を生み出そうという試みの一つである。
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ビジネス・シミュレーションを用いた経営学部の学生教育および地元企業の経営幹部を対象とした研修を、IBT社代表取締役社長池端正志氏の協力を得て実施した。
- ビジネス・シミュレーション・ゲームを用いた学部学生教育
経営学部3年生のゼミナールI、IIにおいて、下記のとおり一年間にわたりビジネス・シミュレーション・ゲームを実施した。ゼミナールI スケジュール
第1回 4月15日 会社設立、会社名決定、取締役決定、経営方針の策定等
第2回 4月22日 レクチャーI、III(学生) 経営理念、経営戦略 (雨宮)
第3回 5月6日 シミュレーション第1回 (池端先生) 第1期
第4回 5月13日 レクチャーIIII 第2期の意思決定
第5回 5月22日 シミュレーション第2回 (池端先生) 第2期
第6回 5月27日 レクチャーIV(学生) 第3期の意思決定、中期 (3期ー6期) 計画策定
第7回 6月5日 シミュレーション第3回 (池端先生) 第3期
第8回 6月10日 財務諸表の基礎 (雨宮)
第9回 6月17日 経営指標の見方I(雨宮)
第10回 6月24日 管理会計の基礎(雨宮)
中間発表 7月2日、3日
第11回 7月3日 シミュレーション第4回 (池端先生) 4期
第12回7月8日 レクチャーX(学生)、経営指標の見方U(雨宮)
第13回 7月15日 キャッシュフローステートメンツの作り方 (雨宮)、株主総会準備
第14回 7月22日 非公開株主総会ゼミナールIIスケジュール
第1回 9月24日 インターンシップ報告会
第2回 10月1日 データ分析 I
第3回 10月8日 データ分析 II
第4回 10月15日 データ分析III
第5回 10月22日 模擬面接
第6回 11月5日 シミュレーション 第5期
第7回 11月12日 データ分析IV
第8回 11月19日 データ分析V
第9回 11月26日 データ分析VI
第10回 12月 3日 シミュレーション 第6期
第11回12 月10日 株主総会準備
第12回12月 18日 株主総会 + パーティー
第13回1月14日 論文の書き方
第14回1月 21日 4年次ゼミに向けて - ビジネス・シミュレーション・ゲームを用いた企業幹部研修
学部教育での経験を踏まえ、地元企業に対する「経営幹部研修」を東海商工会議所他の協力の下、下記の日程で実施した。(資料)(1)研修案内、(2)研修紹介記事
日時: 11月22日(月)
11月29日(月)
12月 6日(月)
12月13日(月)
12月20日(月)
各回 13時30分より16時30分まで
会場: 東海商工会議所研修室
研修は、東海・大府会議所、知多・東浦商工会会員企業および名古屋市から15名の参加者を得て開催された。講師は本研究代表者である雨宮康樹が主に務めたが、1回目および最終回にはプログラム開発者である池端正志氏にも特別講師として参加いただいた。
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- ゼミナールTおよびビジネス・リーダー研修終了後、アンケート調査を実施し、ゼミナール参加者および研修参加者から非常に好意的な意見・感想が寄せられた。2005年度には、このアンケート調査の結果をもとに講義内容をさらに充実させた第2回研修を、東海商工会議所の協力を得て実施する計画である。
- 詳細な研修成果「中小企業におけるホワイトカラーの人材育成」を『転換期における人材育成システム』に掲載した。
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(論文)
- 「中小企業におけるホワイトカラーの人材育成」(『転換期における人材育成システム』所収)

