2016年8月

守谷 洋 中国古典百言百話「老子・荘子」東洋経済(新報社) 2007年発行

 我々は何を求めているのだろうか。なかなか答えが見えてこない問いである。一生何を求めているのかを求めていくことになるかもしれない。老子と荘子の話は、「理想の人生の生き方を示した」不朽の名著である。「論語」が人間の生き方を広く説破するものであるとすれば、老子と荘子は、より現実的な観点からの人生論であり、処世論といえる。我々が今の時代を生きていくにあたって、組織の中で仕事をしていく中で、自分の未来を想像するにあたって大変参考にすべき話が満載である。ぜひ老子と荘子に接してみてもらいたい。最後に老子の一言を紹介する。

 「知足不辱、知止不殆」、足るを知れば辱められず、(とど)まるを知れば(あや)うからず。

(副学長 崔 俊)