2016年11月

ヴィクトール・E・フランクル 「夜と霧」 みすず書房・新版 2002年発行

 著者のフランクルはウイーン大学で精神医学を学んだ医師である。彼はユダヤ人であり,第二次世界大戦中に強制収容所に送られたが生き延びることができた。この書はそこでの体験を戦後に記したものである。彼は悲惨な収容所生活で自己を見失わず,他の収容者の心理的変化を的確に綴っている。そして「生きることとは何か」「人間とは何か」について深い洞察が本書の白眉であり,読者に感動を与えてきた.是非一読をお勧めしたい。

(リハビリテーション学部 学部長 安倍基幸)