2017年2月

井筒俊彦訳 「コーラン」上・中・下巻 岩波文庫 1957・1958年発行

~現代を理解する1冊~

 今イスラムが注目される中、万巻の書を差し置いてコーランを私は薦めます。しかし、読む際念頭において欲しいことが一つあります。それは文体の違いです。例えば新聞、小説、詩の文体を想起して下さい。コーランは時期(話題)によって文体が異なるのです。例えば終末描写は詩的です。井筒はコーランの複数の文体を歯切れよく口語訳した恩人ともいうべき学者です。氏の名訳と共にイスラムの根幹に触れてはいかがでしょうか。

(学長補佐 リハビリテーション学部 森川孝典)