立花隆・利根川進 『精神と物質-分子生物学はどこまで生命の謎を解けるか』 文藝春秋 1990年発行

 1987年にノーベル生理学・医学賞を受賞した利根川進さんに立花隆さんがインタビューを行い、利根川さんがアメリカの大学に留学した時の話から、ノーベル賞を取った研究について述べられています。研究内容ももちろんですが、アメリカでの研究生活や分子生物学のトップを走る研究がいかにしのぎを削っているか、そのスピード感が伝わってきます。また基礎研究の中でも人とのネットワークが重要であることが書かれています。難しい研究に関する言葉には、注釈がついており、若い頃、読書が苦手であった私でもすんなりと読むことができました。真を突き止めるという学問の本質が書かれた名著と思います。
 留学をしたいと思っていた私の研究留学への一歩の背中を押してくれた一冊です。

(リハビリテーション学部 太田進)