中国・台湾留学レポート10(帰国後体験記)

こんにちは。経営学部で国際ビジネスと留学を担当しています盧聰明です。

1年間(2013年8月~2014年7月)中華人民共和国の青島にある
中国海洋大学へ留学している学生の
マンスリーレポート(留学体験談)を元にシリーズで報告しています。
今回は佐藤雅也の第5話(最終話)です。
1年間の留学で、いろいろな面で成長した様なので、楽しみにしてください。


2014年6月佐藤雅也君の帰国後のレポートより。
(所属クラス:開始時A班(初級)、終了時C班)


中国に行ったばかりの時は、挨拶程度しか分からず苦労しました。
日本でも星城大学で少し中国語を勉強したのですが、
やはりその程度では会話や意思疎通を図る事が出来ず、辛い思いをたくさんしました。
もちろんそのような状態なので、読み書きやリスニングにも多くの問題がありました。


中国に留学するきっかけの一つとなったのがHSK(漢語水平考試)だったので、
目標をそれ一つに絞り勉強しました。
最初の半年間は、正直語学力の伸びを実感することがあまり有りませんでした。
転機の大きなきっかけとなったのが友人たちの帰国です。
彼らが帰国する時に自分にたくさんの激励のメッセージをかけてくれて、
「やってやる!」という気持ちが芽生えました。
そこからはおそらく自分の人生の中でも一番熱心に勉強に取り組んだと思います。
そして中国留学9ヶ月目にしてようやく目標であった
中国語検定HSK5級を取得することが出来ました。
今の僕の中国語の能力は、誰もが認めるほど高いわけではありません。
(HSK6級が最高位で5級はその下の難度)
しかし、僕はこの一年間で語学を勉強する楽しさ、
目標に向かって努力する意味を、感じることが出来ました。


この一年間、
最初はとても長いなぁと感じていました。
しかし半年を過ぎ、
友人や先生の話していることがしっかり理解できるようになった頃から、
一年間で中国語を理解するのにはとても無理があると思いました。
帰国前夜、
中国人の友人と話していた時にも彼は
「中国語を一年や二年で覚えることは不可能だ」と言っていました。


当然ですが、この一年は中国の歴史や海外の人との繋がりを深く感じる期間になりました。
何といっても一番の思い出は僕が中国に行って1ヶ月が過ぎた頃、
有名で神聖な山として知られている泰山に友達と登った時の事です。
山の麓や途中には中国の長い歴史が刻まれた建物や、
岩を掘って書かれた文章などを目にしました。
その時に中国のスケールや歴史の長さを少し感じることが出来ました。


また一年間通して、
お互いに助け合い高め合える外国の友達を作れたことは、
必ずこれからの人生でも大きなものであると思います。
帰国時には、
次いつ会えるのか分からないという寂しさと、
一年間、半年間一緒に過ごした仲間と離れ離れになってしまうということで、
飛行機に乗った時には涙をこらえきれませんでした。


留学の成果として、はっきりしたものは自分ではまだ分かりません。
自分自身この一年間は大きなものを得たと同時に、
まだまだ自分に足りない物も見えてきた気がします。
もちろん海を渡ってから気づいたこともありました。
しかし周りから見て変わった、成長したと思われた時に、
それが成果となるのかなと思います。
HSKのように数字による成長は確かに大事かも知れません。
しかし友達同士の絆や海外の文化の吸収、
そしてなにより自分が納得いく内容の一年間を過ごせたことが、
自分にとって大きく大切なものになる気がします。