2014年11月

「教養」って、何?(その5)

こんにちは!
この春から星城大学で教員をさせて頂いている岸貴介です。
教養科目の教員として、リハビリテーション学部1年生の必修科目「文化教養ゼミ」などを担当しています。


さて、「教養」って何?(その5)です。

さて、ここまでくると、二つ目の疑問
(なぜ「文化教養ゼミ」が「1年生の必修科目」になっているのか?)も解けたかと思います。


確かに、リハビリの専門知識と技術は、作業療法士や理学療法士になるためには絶対に必要です。


しかし、ここがポイントなのですが、だからこそ、一人前の技術者にとどまらず、


それ以上の人間になるためには、例えば、幅広い教養を身につけていることが
大切になるわけです。


そして、この幅広い教養教育の有無が、
専門学校と大学との決定的な違いの一つなのです。

(なお、他にも例えば研究力の有無もまた、この「決定的な違いの一つ」でしょう。)


若いうちに幅広い教養を身につけることによって、今の自分のありかたを多角的に見直したり、
外の世界に向けてたくさんのアンテナを立てたりすることは、今後の自分を作り、広い世界に生き、
さまざまな人々と交わる上で、かけがえのない財産となることでしょう。


だからこそ、本学では「文化教養ゼミ」が「1年生の必修科目」になっているのです。
そして、それ以外の教養科目の単位もまた必要となっているのです。


もちろん、学ぶ側にこうした理解や意識が欠けていると、効果も落ちてしまうわけですが...

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「教養」って、何?(その4)

こんにちは!
この春から星城大学で教員をさせて頂いている岸貴介です。
教養科目の教員として、リハビリテーション学部1年生の必修科目「文化教養ゼミ」などを担当しています。


さて、「教養」って何?(その4)です。

「教養」というのはわかりにくい言葉ですが、その核心は、
いわば、自分を「耕し」自分を「育成していく」ことです。
もっと煎じ詰めれば、今後の自分が豊かに育っていくために
その大本になる土壌を豊かに耕していくことだと言えそうです。


その意味で言えば、なにも学問だけが教養ではありません。
身の回りの生活や日々の体験も、我々の意識次第で、その全てが教養の一部になりえます。


ただ、「身の回りの生活や日々の体験」というのは、どうしても一面的でもあります
(もちろん、一番大事な一面だとも言えるのですが)。


つまり、「普段は縁がないから気づきにくいけれども我々が豊かに育つためには実は
大いに役立つこと」も世の中にはたくさんあるわけです。

例えば学問がそれであり、大学の教養科目
(星城大学リハビリテーション学部では例えば、心理学・倫理学・科学的思考・法学・
歴史学・日本文化論・保健科学・・・)もその一つです。

ここに、大学で教養科目を学ぶ意味というのがあるわけです。

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「教養」って、何?(その3)

こんにちは!
この春から星城大学で教員をさせて頂いている岸貴介です。
教養科目の教員として、リハビリテーション学部1年生の必修科目「文化教養ゼミ」などを担当しています。


さて、「教養」って何?(その3)です。

まだモヤモヤ感が残っているこういう時は、
ここで終わらずに、更につっこんで調べてみましょう。


例えば、今の場合は、もともとの言葉(今の場合だと「culture」・「Bildung」)に
戻ってみるのが手です。
変質する前の、もともとの意味がつかめることが多いからです。
手元の辞書(『フレッシュジーニアス英和辞典』『ジュネス仏和辞典』『マイスター独和辞典』)
にある内容をいろいろ整理した上で示すと次の通りです。

culture(原義は「耕されたところ」):
①文化・精神文明、②教養・修養、③耕作・栽培


culture(原義は「耕作」「栽培」、転じて「教養」「文化」):
①耕作、②栽培、③培養、④育成、⑤教養、⑥文化。


Bildung:①教養・育成、②形成、③形成物
(↑これは「bilden(作る・形成する)」という動詞からできた名詞。)

「耕作」・「育成」...これである程度はイメージできたのではないでしょうか?

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「教養」って、何?(その2)

こんにちは!
この春から星城大学で教員をさせて頂いている岸貴介です。
教養科目の教員として、リハビリテーション学部1年生の必修科目「文化教養ゼミ」などを担当しています。


さて、「教養」って何?(その2)です。
教養って何でしょう?


「教養」...何だかよくわからない言葉ですね。
「たくさんの知識があること」を言っているんでしょうか?

わからない時は辞書で調べてみましょう。
手元の辞書(『広辞苑』第四版)には次のようにあります。


きょう-ようケウヤウ【教養】
①教え育てること。
②(cultureイギリス・フランス;Bildungドイツ)単なる学殖・多識とは異なり、一定の文化理念を体得し、それによって個人が身につけた創造的な理解力や知識。その内容は時代や民族の文化理念の変遷に応じて異なる。「人文主義的―」

いま知りたい答えは多分②の方ですね。
それにしても難しい表現です。
単なる「多識」ではない創造的「知識」って何でしょう?
よくわかりませんね。
煙に巻かれた感じ、モヤモヤ感が残ります...

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「教養」って、何?(その1)

はじめまして!
この春から星城大学で教員をさせて頂いている岸貴介です。


教養科目の教員として、リハビリテーション学部1年生の必修科目「文化教養ゼミ」などを担当しています。
今後ともよろしくお願いします!


ところで、突然ですが、「教養」って何でしょう?
ついでにもう一つ。


学生に何よりも必要なのはリハビリの専門知識と技術のハズなのに、
なぜ「文化教養ゼミ」が「1年生の必修科目」になっているんでしょうか?


順番に見ていきましょう。

(このテーマは、短期集中で「その6」まで続く予定です。)

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認知症の予防と作業療法

こんにちは。作業療法学専攻の竹田徳則です。


日本では認知症の人が増加していることを平成26年1月15日のブログで紹介しました。


今回は、認知症の予防について私が取り組んでいる研究データを示してお伝えします。


長寿高齢社会の日本では、介護が必要な状態になる原因で2番目に多いのが認知症です。

厚生労働省では、認知症にならずに健康な状態を保ち続ける高齢者の増加を目指しています。
では、どのような生活を営めば認知症にならずに健康で過ごせると思いますか。

愛知県知多圏域にお住まいの健康で日常生活の自立した
65歳以上の高齢者13,295人を2003年~2007年の4年間追跡し分析しました。

4年間で認知症を発症した人は、673人でした.

認知症を発症した人とそうでない人を比較した結果、

認知症にならなかった人たちの特徴が分かってきました。

それは以下の11項目です。


①仕事や役割がある

②健診を受診している

③スポーツ的活動(趣味)をしている

④観光的活動(趣味)をしている

⑤誰かを手助けしている

⑥公共交通機関等を使って外出している

⑦買い物ができる

⑧食事の用意ができる

⑨金銭管理ができる

⑩書類が書ける

⑪他人の相談にのっているという人でした。


つまり認知症の予防は、健康な状態にある時期から自立した生活と外出や人との交流、

屋外での趣味を持つことなど生活機能の継続と心理社会面を豊かに保ち続けることが

秘けつのようです。


星城大学作業療法学専攻では、認知症の作業療法について

予防を含めて老年期作業療法学や地域作業療法学演習、

作業療法学特論Ⅱ(認知症)などで学びます。


認知症に興味関心のある人は本学で作業療法士を目指しませんか。