人体はすごい!

こんにちは。解剖学を担当している久保金弥です。

17世紀に顕微鏡が発明されたことにより、
人間の目では確認できない
ミクロの世界が次々に解き明かされてきました。
1665年イギリスのフックという科学者がコルクを観察して
たくさんの小さな部屋のようなものがあるのを見つけ、
それを細胞(cell)と名付けました。
全ての生物は細胞からできています。
生物のからだが大きくなるのは細胞が大きくなるのではなく
細胞の数が増加するからです。

それでは、質問です。
「人間はいったいいくつの細胞からできていると思われますか?」

img_0178_2.jpg

正解:約60兆個

人間の体は約200~300種類、
約60兆個の細胞からできあがっているといわれています。
細胞の大きさは多くの細胞では10~30μmですが、
最も大きいものが卵子で約200μm、
最も小さいものは精子で約2.5μmといわれています。
特別なものとして、
人のお尻から太ももの裏に通っている坐骨神経は人体の中で最も太く、
坐骨神経細胞は約1mの長さにも達します。
これらの細胞のうち、早いものは数日で、
遅いものでも約1年で新しい細胞と入れ替わるといわれています。
しかし、脳などにある神経細胞は
入れ替わることがなく老化によって減少していきます。

img_0179.jpg

本学1学年の解剖学実習では顕微鏡を用いて、
骨、脊髄、脳などをミクロの世界で観察して、
その構造を学びます。
解剖学実習では人体の構造を
マクロ(人間の目で確認できる世界)、
ミクロ(人間の目では確認できない世界)の両面で理解していきます。

img_0193.jpg

認知症の人と作業療法

こんにちは。作業療法学専攻の竹田徳則です。

私は老年期障害と介護予防に関連する作業療法を専門としています。
今回は、老年期障害の認知症と作業療法について説明します。

日本の認知症の人は、
2012年には約305万人、2020年には410万人に増加すると推計されています。
これよりも多いという推計もあります。

認知症では、時間経過とともに多くの人で記憶の低下が進みます。
記憶を内容で分類すると、
生まれてから現在に至るまでに起こった出来事に関するエピソード記憶、
野菜や動物の名前など物事の共通認識としての意味記憶、
体で覚えている技能や技術の手続き記憶に大別されます。

3つのうちで、認知症で最も低下の遅いものが手続き記憶です。
手続き記憶の一例として、
平成25年12月24日の作業療法学専攻のブログに掲載した「わらじ」作りがあります。

写真は認知症の人が作られた「わらじ」です。
男性の作者は「うまく作れなくなった」と話されました。
それに対してあなたならどのような言葉をかけますか。
私は「世界に二つとない芸術作品ですね」とさりげなく対応しました。

shashin.jpg

認知症の人の作業療法では、
「できなくなった」ことを「できるようにする」のが主ではなく、
今「できる」ことや「行える」作業活動を用いるのが特徴です。
これにより認知症の人に自分にも「できる」という実感を持ってもらいます。

作業療法士は、
作業活動の場を共有し、その場の雰囲気やその人の感情を共有します。
また、活動中にその種目にまつわる思い出を話し始める人の話に耳を傾け、
認知症の人の喜びやその人が自己存在感を感じる機会を提供します。

このように認知症になっても、
豊かな生活を送ることができるように支援するのが、
作業療法士の役割です。
高齢社会の日本では、
多くの高齢者施設で作業療法士の活躍が期待されています。

『クリスマスフェスティバル』のボランティア

生理学担当の渡邊和子です。
リハビリテーション学部にはアドバイザーミーティングという
活動があります。
この活動は、1〜4年生の数名ずつがグループを組み、
皆で集まってちょっとした活動を行う中で、
学生間(同級生-同級生、先輩-後輩)や
学生と教員間での相談・援助などの相互支援を行うものです。
私はOT専攻学生グループの一員です。
私たちのグループは、
12月8日に名古屋市障害者スポーツセンターで行われた
『クリスマスフェスティバル』のボランティアに出かけました。
今年の担当はクリスマスツリーの飾り付けです(写真)。

s2013.jpg

午後からは屋台,受け付け、折り紙ブース、餅つきなどのお手伝いを担当しました。
様々な障がいのある方々がとても良い笑顔で楽しい一時を過ごしておられました。
学生達は新たな出会いで世界がちょっと拡がったようでした。

お年寄りの寝たきりを防ぐ! ~予防の作業療法~

みなさん、こんにちは。作業療法学専攻の藤田高史です。

今回のブログは、本大学のアドバイザーミィーテイング活動
のメンバーとともに行っている予防の作業療法を紹介します。

私が担当している作業療法学専攻アドバイザー第2班では、
地域貢献活動として年に4~6回程度、
A市にある養護老人ホームでレクリェーションや体操、
そして身体・認知機能測定を行っています。

こうした活動内容は、
要介護者が増えることを予防する活動に位置付けられ、
作業療法の一つです。
写真は、レクリェーションと認知検査を行っている場面です。

shashin1.jpg

臨床実習を経験した4年生が下級生に手本を見せて、
それを下級生が実際に共同で実践しています。
4年生になると慣れたもので、経験の違いを垣間見せてくれます。
また、3年生は入所者の方に上手に話しかけることができるので、
雰囲気を盛り上げるのに一役買ってくれます。

そんな上級生の姿をみて1年生や2年生が、
まずは「おもしろい」「役に立っている」「こんなことを行うのか」
「先輩かっこいい!意外性抜群!?」「入所者の方が楽しそう」など、
予防活動の作業療法から
何かしら感じてもらえればと思います。

shashin2.jpg

今の3年生や4年生も1年生だったころには、
このような場に入ると緊張していたことを思い出します。
彼らの変化を見ていると、
人は成長するものであり、経験って大事だなとつくづく感じます。

最初は緊張するかも知れませんが、
学外で予防の作業療法を経験することも良いものですよ。

shashin3.jpg

わらじ作りで心いきいき!:作業療法で用いる手工芸とその効果

こんにちは。作業療法学専攻の木村大介です。

皆さんは作業療法という言葉を聞くと、
何か"作業をする"と思っていませんか。
皆さんの想像通り、
作業療法には治療の一手段として
手工芸を用いた作業活動があり、
重要な治療手段なのです。

高齢者を対象とした施設では、
利用者の機能の維持と向上のために、
様々な作業活動を行います。

特に高齢女性に導入しやすい作業活動が手工芸です。
一般に、高齢者には、新しい作業活動に取り組んでいただくよりも、
これまでの人生経験の中で親しみや馴染みのある種目に取り組んでいただく方が、
作業活動の導入がスムーズになります。

その中でも、
「わらじ作り」は高齢者にとって大変馴染みのある作業のようです。
多くの高齢者が実際に作って使ったことがあったり、
親が作っているところを見たりした経験があるようです。
今回は、手工芸としての「わらじ作り」を紹介しましょう。

shashin1.jpg

一方、高齢者に「わらじ作り」を行っていただくためには、
我々作業療法士にも、「わらじ作り」を実践できる知識と技術が必要です。
そのため、星城大学の学生は「基礎作業学実習」という科目で、
実際に「わらじ作り」を体験します。

授業では、講師として地域の高齢者が直接、
わらじの作り方を学生に伝えます。
学生達にとっては、
年齢も人生経験も異なる講師と
上手なコミュニケーションをとることもテーマのひとつです。

実際に授業で高齢者の講師と触れ合うと、
学生達は実に素直に話を聞きますし、
講師の方々も上手に学生達の興味を引き出してくださいます。

shashin2.jpg

この授業を通じて、
学生達は「わらじ作り」という作業活動の効果として、
初対面の緊張や不安を緩和し、楽しく時間を共有できることを体験します。

普段教員が行う授業とは違った雰囲気の中で、
和気あいあいと進行するのがこの「わらじ作り」の特徴で、
「基礎作業学実習」の中でも人気の作業活動です。

作業療法士を志す学生達にとっては、
コミュニケーションを図りながら、
様々な経験を積むことが貴重な財産になります。

作業療法学専攻 卒業研究発表会を終えました!

こんにちは。作業療法学専攻の大浦智子です。

作業療法学専攻では、4年生後期に卒業研究発表会を行います。
今年の発表会は、ホームページで紹介の通り11月30日に開催されました。

20131130_095123.jpg

20131130_131401.jpg

私が担当したゼミ生は、
訪問リハビリテーションや、
作業療法における「作業」の特性、
作業療法の教育に関することなど、
5名が各自の研究に取り組みました。

作業療法学専攻では、
3年生の後期から、
学生の興味や関心のある研究テーマのゼミにわかれて、
指導教員のもとで研究の計画をたてます。
そして、実際に研究を実施し、卒業論文を執筆します。
4年生は長期の臨床実習等もあり多忙ですが、
時間を有効に活用して取り組んでいます。

データベースを用いた文献の検索をはじめ、
研究の計画、活発な議論を通じて、ゼミ生同士で切磋琢磨し、
ときには助け合いながら実施した研究の集大成が卒業研究論文です。
論文の執筆や発表準備などを経て、
ゼミ生同士の結束がより強くなりました。

卒業後、この経験を活かして、
患者さんに効果的な支援ができる作業療法士として
活躍することを願っています。

アドバイザーミーティングでの症例報告会を行いました!

こんにちは、作業療法学専攻の冨山直輝です。

星城大学リハビリテーション学部には、
アドバイザーミーティング制度というものがあります。
これは、1年生から4年生まで各学年5名程度で1つのグループをつくり、
座禅に行ったり、陶芸教室に行ったり、
車いす体験を行ったりとグループで独自の活動を行います。
様々な活動を通して同学年のみではなく他学年との交流、
教員との交流を深めるものです。

私が担当する作業療法学専攻6班では、
先日、症例報告会を行いました。
これは、4年生が臨床実習で経験したことを後輩に伝え、
対象者にとって必要とされる作業療法士になるために、
学内で学んでおくべきポイントなどを同時に伝えることを目的としています。

imag0008.jpg

症例報告会の中で、
1年生は学ばなければいけない事の多さに驚き、
2年生は自分が学んできたことが定着していない事に気づき、
3年生はいよいよ間近に迫った臨床実習に不安と期待を入りまぜながら、
真剣に4年生の発表を聞いていました。

発表する4年生も、
この4年間を振り返り、反省したり、後悔したり・・・(笑)。 
作業療法は体の機能や動作を改善することだけではなく、
対象者を対象者の思い通りの生活に導くことが重要です。

知識や技術だけでなく、作業療法士自身の人間性も求められます。
後輩に熱心に説明している4年生を目の当たりにして、
4年生自身も成長していることを感じました。
4年生の1名が発した言葉
「病気や障害を診るのではなく、
その人を診ていくことの重要性を感じた」。
まさに作業療法の心髄だと思います。
すべての学生が、この4年生と同じ思いで対象者と接し、
対象者のことを真剣に考えていけるように、
我々教員も学生と一緒になって日々成長していきたいと思います。

星城大学作業療法学専攻では、
アドバイザーミーティング制度を通じて
「後輩を指導できる作業療法士の育成」にも力を入れています。

アドバイザーミーティングでの症例報告会を行いました!

こんにちは、作業療法学専攻の冨山直輝です。

星城大学リハビリテーション学部には、
アドバイザーミーティング制度というものがあります。
これは、1年生から4年生まで各学年5名程度で1つのグループをつくり、
座禅に行ったり、陶芸教室に行ったり、
車いす体験を行ったりとグループで独自の活動を行います。
様々な活動を通して同学年のみではなく他学年との交流、
教員との交流を深めるものです。

私が担当する作業療法学専攻6班では、
先日、症例報告会を行いました。
これは、4年生が臨床実習で経験したことを後輩に伝え、
対象者にとって必要とされる作業療法士になるために、
学内で学んでおくべきポイントなどを同時に伝えることを目的としています。

imag0008.jpg

症例報告会の中で、
1年生は学ばなければいけない事の多さに驚き、
2年生は自分が学んできたことが定着していない事に気づき、
3年生はいよいよ間近に迫った臨床実習に不安と期待を入りまぜながら、
真剣に4年生の発表を聞いていました。

発表する4年生も、
この4年間を振り返り、反省したり、後悔したり・・・(笑)。 
作業療法は体の機能や動作を改善することだけではなく、
対象者を対象者の思い通りの生活に導くことが重要です。

知識や技術だけでなく、作業療法士自身の人間性も求められます。
後輩に熱心に説明している4年生を目の当たりにして、
4年生自身も成長していることを感じました。
4年生の1名が発した言葉
「病気や障害を診るのではなく、
その人を診ていくことの重要性を感じた」。
まさに作業療法の心髄だと思います。
すべての学生が、この4年生と同じ思いで対象者と接し、
対象者のことを真剣に考えていけるように、
我々教員も学生と一緒になって日々成長していきたいと思います。

星城大学作業療法学専攻では、
アドバイザーミーティング制度を通じて
「後輩を指導できる作業療法士の育成」にも力を入れています。

作業療法士のアイデア!!:生活を便利にする自助具の作製

こんにちは。作業療法学専攻の林浩之です。

作業療法学専攻では、
2年生の基礎作業学実習で自助具を作製します。
自助具とは、日常生活での困難を補う、
または助ける器具や道具のことです。
作業療法士は臨床現場でも自助具を作製する機会が多く、
対象者が普段の生活で困難を感じている動作を把握し、
それぞれの対象者に最適な自助具を適宜作製します。

今年度10月の基礎作業学実習で、学生は、
対象者が自宅生活で困難を感じている状況を想定し、
自助具を考案し、実際に自助具を作製しました。
対象者に適した自助具を考案する過程では
非常に悩むこともありました。

例えば、
手や指を曲げなくても字を書くことができる自助具、
片手でも袋を開けることができる自助具、
わずかな力でハンドソープディスペンサーを
操作できる自助具などを作製し、
どれも創意工夫のあとがみられる自助具ができました。

写真は手指の動きがあまり良くなくても
マニキュアを塗ることができる自助具です。
洗濯ばさみを板に固定し、
マニキュアボトルを洗濯ばさみではさむことで
片方の手や指を使うことなく塗ることができます。

photo.jpgphoto_2.jpg

作業療法士は、
自助具作製を通して対象者の自立した生活の獲得と
生活の質を高めることにも貢献します。
あなたも作業療法士を目指してみませんか。

人生の最後に寄り添う作業療法

こんにちは。作業療法学専攻の今井あい子です。

末期ガンの患者さんなどを対象におこなう、
必ずしも改善を目的としない作業療法があります。

それは、ホスピスや緩和ケアでの作業療法のことで、
近年、身体機能や精神機能に対する効果が社会的にも認められています。

ガンを取り除く手術をしたあとの日常生活機能の改善、
末期がんにより人生の終焉を迎えようとする、
その人の思い、家族の思い、
そして、その人らしい生き方・・・
作業療法士が耳を傾け、人生最後の"作業"に取り組み、
穏やかで平和な旅立ちを目指します。

星城大学作業療法学専攻では、
この分野で多くの経験をされている
関西電力病院(大阪市福島区)の作業療法士
児島先生と澤田先生をお招きし、
「終末期の作業療法」についてご講演をいただきました。

ご講演では、
患者さんやご家族のお気持ち、
作業療法の可能性など、
臨床の現場におられる先生方にしか語れない
貴重なお話をいただきました。

  人生最後の"作業"に取り組まれた方々、
    そして残された家族・・・
  人生最後の"作業"は、
    その人の思いそのものであり、
   生きた証であり家族への気持ちを表すものでした。

その患者さんの思いに真摯に向き合う先生方の姿に、
学生達は目を潤ませながら、未来の自分の姿を重ね、
作業療法士への思いを新たにしたものと思います。

星城大学は、
「人と人生に寄り添える心の通った作業療法士」
の育成を目指します。
<講義風景>

shashin1_2.jpg

<講師の先生方との記念撮影>

shashin2.jpg