卒業研究の集大成 ―卒業研究発表会と卒業論文―

こんにちは.理学療法学専攻 藤田玲美です.


今年4月より赴任しました.

自分が学生の頃はどうだったのだろうと振り返りつつ,

先生方や学生の皆さんに温かく見守られながら講義補助,

研究活動を行っています.


4年間の学生生活のメインの1つである卒業研究は,

1テーマにつき2~3人で取り組み,3年生から準備を始め,

4年生の臨床実習終了後から本格的にデータを測定し,

結果を出します.

そして,その結果を統計処理し,吟味します.


その卒業研究の集大成の1つである卒業研究発表会が
11月5日(水)に開催されました.


決められた短い時間の中で,これまでの努力の結晶をまとめ,

いかにわかりやすく伝えるかは本当に難しいと常々感じます.


発表経験の少ない4年生にとってはなおさらです.


その中でも,ゼミの先生の指導を受け,文章は端的に,

図や写真,表を用いて視覚的にもわかりやすくまとめて
発表していたと感心しました.


発表後の質疑応答も活発に行われ,1つ1つ丁寧に受け答えし,

学生たちの勉強になったと思います.


発表会後すぐに,発表会での内容もふまえて,

卒業研究のもう1つの集大成である卒業論文作成に取りかかります.

論文では,順序立てて研究内容を説明し,研究の総まとめを文章として残します.


論文提出も完了し,論文集ができ上がるのが待ち遠しいです.


学生にとって,約1年間かけて1つのテーマで研究を行うのは,初めての経験であり,

試行錯誤を繰り返して自らの力で卒業研究を完遂する経験が,

今後の臨床や研究活動において大きな財産になるはずと信じています.

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理学療法士に求められる「予防」

こんにちは。理学療法学専攻の山田和政です。


我が国は他国に類を見ない長寿国であり、健康寿命も男女ともに世界一です。


健康寿命とは「介護を必要とせず、自立した生活を送ることができる期間」をいいます。


平成22年度の健康日本21の資料によれば、

男性は平均寿命が79.55歳に対して健康寿命は70.42歳で、

女性は平均寿命が86.30歳に対して健康寿命は73.62歳であり、


両者の差である男性9.13年、女性12.68年は
"介護等の手助けが必要となる可能性のある期間"と捉えることができます。


介護が必要となった主たる原因について


平成22年の国民生活基礎調査(厚生労働省)によると、
脳血管疾患が最も多く、次いで認知症、高齢による衰弱、
関節疾患の順になっています。


疾病予防や介護予防をはじめとする健康を維持するための取り組みが、
ますます重要になってきています。


運動を専門とする理学療法士の予防分野での活躍が求められています。

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【歩行能力の維持・向上に向けた歩行機を用いたトレーニング場面】

理学療法学専攻10月の風物詩 -抄読会と卒研プログレスミーティング-

こんにちは.理学療法学専攻の太田進です.


学部3年生は,ゼミの配置も決まり,ゼミ単位で抄読会が始まります.


1名ごとに日本語論文2報と英語論文1報です.
医学論文の構成や英語が共通言語であること,
そのため英語論文からの情報収集をしないといけないこと,

また英語論文を書くことが大切であること,そして研究内容を学習していきます.


論文は,批判的吟味をしていきます.
批判のみであれば,簡単ですが,批判を建設的に述べることができ,
またその改善策を検討することが重要です.

そのような学習を通して,4年生への卒業研究に結び付けていきます.
情報収集をして,自分が明らかにしたいことを,実験や計測を通して考えていきます.
その過程は,臨床で患者さんの治療にあたる時に重要な思考過程となります.


さて,4年生は3年生の時にそのような抄読会を経験しています.

今は,卒業研究のデータ収集の真最中です.
私の研究室でも,プログレスミーティング(進捗報告会)を行いました.
データ収集を丁寧に行うことは重要ですが,
その解釈をしっかりとしていくことが特に重要なことと考えています.

学生たちは,計測したデータをまとめてきましたが,
さてこれからその結果をどのように考えていくかです.

もちろん,仮説があります.
仮説通りになった場合もならなかった場合もそれぞれその理由を考えていきます.


星城大学理学療法学専攻の10月は,
3年生の抄読会,4年生の卒研準備とゼミ単位で進めていきます.
あちこちから,その検討している声が聞こえていきます.


星城大学リハビリテーション学部理学療法学専攻の10月の風物詩のようです.

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太田研究室のprogress meeting風景 2014年10月7日

実践型教育って何? ~学部学生と地域の皆さんと教員と~

こんにちは。理学療法学専攻 林 久恵 です。


9月3日(水)に星城大学で開催した「脳と足の健康チェック2014」の報告
ご覧いただけましたでしょうか?


星城大学では、学部生と教員が連携して毎年 公開行事を開催しています。
この行事はリハビリテーションの視点から、地域の皆様の健康維持に
役立つことを行いたいという主旨で行っているものです。


リハビリテーション学部学生は3年生を中心に会の運営方法を検討し、
ご来場いただいた皆様の身体機能を測定して、
結果に応じた対策をわかりやすく説明します。
この一連の活動から健康推進の在り方を模索し、学内で発表会を行います。


この活動は、「実践型教育」の一部を構成するものでありますが、
「健康推進の在り方」を知るという本来の目的に加えて、
在校生間で「疾病予防」の意義を見直す良い機会になっているように思います。
1度、学生の声ものぞいてみてください


今年は新たな取組として、
「測定結果を見直す会」を10月11日(土)10:00-12:00に予定しています。
これは教員より、当日の測定の意義や全体の結果を見直して、
注意点などを報告させていただくものです。
現在 テキストを作成中で、
テキストを入れる手提げのデザインなども検討中しているところです。


学園祭と同時開催なので、ぜひお出かけください!
10月11日(土)、9:30頃より当日受付を行います。

体の動きの円滑さ(理学療法卒業研究)

こんにちは.理学療法学専攻 越智亮です.


星城大学の理学療法学専攻4年生は,
臨床実習を修了し,卒業課題研究に取り組んでいます.


私どものゼミでは,つまずいたり,滑ったり,よろめいたりしたときに,
転倒を回避するための足の踏み出し動作について研究を行っています.


今年度の実験は,写真のように対象者の身体腰部を牽引して,側方に傾斜してもらい,
検査者が任意のタイミングで牽引ベルトを解放することで,
サイドステップを誘発する方法を使っています.


ゼミの学生は,動作解析装置や床反力計を使って,
サイドステップを運動学的に分析しています.

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バランスを崩したときに,とっさに足が出ない,
あるいは足が出ても,その後に姿勢がふらついてしまえば,
結果的に転倒につながり,場合によっては骨折してしまうかもしれません.


転倒を防ぐためのステップは,足を素早く大きく踏み出すことが必要です.


足をとっさに,円滑に出すためには,体や足の筋肉の協調的な働きが重要です.


下の図のように,股関節と膝関節のモデルに対し,
赤と青のゴムひもが付いていたとします.

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足が地面から離れている時に赤のゴムひもが収縮すれば,
足の末端は前へ動きます.


このとき,青いゴムひもは緩んでいなければ,
スムーズに足の末端は前へ動かないでしょう.


しかし,青いゴムひもに余分な収縮があると,
前への足の円滑な動きは邪魔されるかもしれません.


足の末端を前へ動かす動作に対して,
赤いゴムひもを筋肉とすると"主動筋",青いゴムひもは"拮抗筋"といえます.


実は,転びやすい高齢者は,
元気な高齢者と比べ,足を前に踏み出す動作の時に,
上記のような主動筋と拮抗筋の筋肉同士の協調的な働きがうまくいかず,
足の踏み出し速度が遅くなっていることがあります(Ochi A, Yokoyama S, et al.: Differences in muscle activation patterns during step recovery in elderly women with and without a history of falls. Aging Clin Exp Res 26: 213-220, 2014.).

もちろん,ヒトの足にはたくさんの筋肉がありますので,
ある関節運動が起こるときに主動筋を助ける"協同筋"もあります.


一つの関節の動きでも,多くの筋肉が参加して協調的に働くことで,
円滑な体の動きを生み出しています.


私のゼミの3名の学生も互いに主動筋と協同筋になって
円滑に研究を進めていってもらいたいと願っています.


たま~に,私が学生達の研究に対して拮抗筋になることもありますが....

"最心技術"...理学療法士とロボットのコラボレーション

こんにちは。理学療法学専攻 阿部 友和です。

8月17日(日)、この日は夢の扉+(TBS系)の放送日でした。


この日の内容は、私の共同研究者のお一人で、「無動力歩行アシスト器」を開発した
名古屋工業大学の佐野明人先生の研究に対する"想い"を伝えるものでした。


恥ずかしながら、私は運動療法への応用についてコメントをしました。
恥ずかしながら初の全国テレビデビューです。。。


コメントの良悪は別として。。。
私は歩けない方に対する可能性と、理学療法士の存在価値について、
想いをコメントに込めました。
私はこの近年、リハビリテーションの運動療法技術が随分変化したように感じています。


その一端が歩行困難者に対するロボット介入です。
あるヒトはロボットを使うようになったら、
理学療法士の存在価値がなくなるのではないかと心配する方もお見えです。


しかし大切なのは、理学療法士はロボットを道具として使うことで、
理学療法士の存在価値が上がるような"使い方"へ導くことだと想います。


また、ロボットを使うことで、
理学療法士の存在価値が下がることを危惧する技術力ではいけない、
と本質的な問題に気づくことです。


さらに、ロボットの最新技術とヒトの最適技術を組み合わせ、
"最心技術"を提供することこそが大切だと思います。


あくまで、ロボットはヒトの技術を支える
"痒いところに手の届く道具"ですからね。
フィジカルをイノベーション。。。
理学療法士とロボットのコラボレーション。。。


「工学を繋ぐ理学療法士」に恥じないように、
面白い世界を創発したいと想います!

臨床実習報告会が開催されました

こんにちは。理学療法学専攻 松岡 文三です。


去る7月30日(水)に、
6月9日(月)から7月26日(土)までの7週間に渡って実施された
理学療法学専攻(PT)4年生を対象とした臨床実習Ⅲ-2についての
総まとめとして、臨床実習報告会が開催されました。


実習を終えた4年生の発表者は、
フロアからの熱の入った質問に対して真摯な姿勢で臨んでおり、
成長した学生たちを見ることが出来ました。


これからは、卒業研究ゼミや就職活動に加えて、
国家試験に向けてのグループ学習も始まり、
さらに忙しくなりますが、
クラス一丸となって乗り越えてもらえたらと思います。

動物慰霊祭が執り行われました

こんにちは。理学療法学専攻 大古拓史です。


去る7月15日(水)に動物慰霊碑前において慰霊祭が執り行われました。


星城大学では、生理学実習や研究において動物を用いることがあります。
学生は、生理学実習を通して身体機能をより深く学び、
教員は、研究において医学の発展に貢献することを行っております。
しかし、動物の命の犠牲の上にこれらが成り立っていることを十分理解し、
感謝の意を表することを行うべきであると思います。


星城大学リハビリテーション学部の教育目標の1つに「豊かな人間性」がありますが、
これはまさにこのような場面を指すと思います。
星城大学の学生は、指導的役割を果たす臨床家を目指す訳ですが、
さまざまな犠牲や助けの中で、自分が「今」を過ごしていることに気づき、
感謝の気持ちを忘れずに目標に向かって突き進んでもらいたいと願っております。


セミが泣き止まない大変暑い中での式典でしたが、多くの参加者の中、
厳粛に慰霊祭が執り行われ、
各人が今一度考える機会になったのではないでしょうか。

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臨床実習もいよいよ大詰め!

こんにちは。理学療法学専攻の古川公宣です。

4月はじめに始まった臨床実習は5月末に1回目が終了。
6月9日より2回目がスタートし、こちらも5週目に突入、
泣いても笑っても残すところあと3週間です。

星城大学4年生はこの限られた貴重な時間から、
将来の自分の方向性が見えてくるのではないでしょうか?

何事も時間に追われるということは、つらいものです。
(何も臨床実習に限ったことではありませんが・・・)
しかし、これからあと少しの学生生活も、
卒論、国家試験と期限付のものばかりです。
受験生のみなさんも同じですね。
さあ、皆さん、大きな区切りを笑顔で迎えるために
がんばっていきましょう!

神経筋障害理学療法学って何?

こんにちは。理学療法学専攻の江西一成です。


私は「神経筋障害理学療法学」という3年時の理学療法専門科目を教えています。
リハビリテーションの説明に際して、
「脳卒中によって片麻痺となった方々の日常生活を・・・・」と、
よく例に挙げられる疾患であり、
同時に、数か月後に臨床実習に赴く学生が接する機会の多い疾患でもあります。

このように名称だけはよく知られていますが、この疾患の実態はかなり複雑です。
その理学療法も、そのような背景を理解しておく必要があり、
1、2年時に習ってきた解剖学・生理学などの身体の正常状態、
その病的状態と治療を担う臨床医学、
そして理学療法の基本技術となる各専門科目などの知識を
総動員しなければなりません。

授業では、これまでの知識を踏まえつつ、
実際の症例をイメージしながら進めるようにしています。
学生もなかなか苦戦しているようですが、
自らの目標を再確認して努力の日々を送っています。


今おこなった努力は、
きっと学生自らの可能性と潜在力を開花させることでしょう。
その時を楽しみに、日々、厳しくも熱気溢れる授業を行っています。

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