2019年10月

渡辺健介 『世界一やさしい問題解決の授業』 ダイヤモンド社 2007年発行

~問題を難しく考えず解決に導く方法を教えてくれる本~

 問題を抱え、それをどう解決すれば良いか悩んでいませんか?漠然としたままの状態ではなかなか解決できない問題でも、細かくその原因を分解したり、データを分析してみたりすることで、どうすれば解決できるかが明確にわかるものです。この本には、そうした問題を解決するための考え方が視覚的に解りやすく上手くまとめられています。活字に慣れていない学生にとっても、問題解決の手法をやさしく学べる一冊だと思います。

(経営学部 北田友治)

シモーヌ・ド・ボーヴォワール(訳/「第二の性」を原文で読み直す会)『第二の性 決定版』全3巻 新潮文庫 2001年発行

 ~人は女に生まれるのではない、女になるのだ~

 我々の世代の女性にとって、教育は「女性教育」であった。家庭や「世間」は勿論のこと、「平等」や「自由」や「主体性」を育成するはずの学校教育においてすら、ジェンダー形成の一翼を担う隠れたカリキュラムが存在し、さりげなく性差意識を植え付けてきた。
 そのような現状に違和感を募らせていた私にとって本書は、福音のごときものであった。感覚が「理論」を獲得したのである。女性が自律的・自立的に生きることの正当性の証左を獲得したのである。
 本書の主張を要約すると、次のようになる。従来「女性の特質」とされたものは歴史や社会によって作られたものであるとし、男性本位の女性観の打破と、男女の平等を主張する。 そしてこの主張はケイト・ミレットやベティ・フリーダン達の、第二波フェミニズム運動へと受け継がれるのである。

(経営学部 赤岡美津子)