山崎豊子 『大地の子』1~4巻 文春文庫 1994年発行

~ありのままの現代中国が見える本~

 大学時代に読んで衝撃を受けた作品の一つです。NHKでドラマ化もされ、話題になりました。日本人である主人公の迫害と苦闘、養父との親子愛、別れた肉親との再会などが描かれています。また、この作品は著者の緻密な取材が元になっている事実に近いフィクションであり、登場人物も当時存命の人は分かりやすい仮名になっています。
 日中戦争から新中国成立、文化大革命、日中国交回復、中国共産党の権力闘争といった現代中国史に対する理解が深まる一冊です。

(経営学部 日下部直美)