修了生の修士論文の内容が国際学術専門誌『Aging Clinical and Experimental Research』に掲載されました

修了生の修士論文の内容が国際学術専門誌『Aging Clinical and Experimental Research』に掲載されました

 2020年度修了生の佐藤克成さんの修士論文の内容が老年医学分野の国際学術専門誌Aging Clinical and Experimental Researchに掲載されました。タイトルは、『Effects of dance video game training on cognitive functions of community-dwelling older adults with mild cognitive impairment』です。

 下記URLから抄録を確認できます。
 https://link.springer.com/article/10.1007/s40520-023-02374-2

 この研究の内容は以下の通りでした。
 週1回1時間で12回(12週間)のダンスビデオゲームトレーニングの実施は、MCIと呼ばれる軽度認知機能障害のある高齢者の方々の認知機能テストの成績を健常高齢者の方々と同程度にまで改善させました。また、ゲーム実施前後で簡単な注意力検査中の脳の前頭葉の活動を調べたところ、MCI高齢者の方々の脳活動がゲームトレーニング参加後に活性化していたことが分かりました。ダンスビデオゲームは音楽に合わせて指定された前後左右のいずれかのパネルに参加者が足を踏み出すもので、このような音楽と運動の要素を含むゲームの実施は、MCIの方々の認知機能向上に有効かもしれません。

 佐藤さんからのコメント:英語での執筆は大変なことも多くありましたが、採択された時はすべてが報われたような気持ちでした。在学時から熱心にご指導いただいた渡邊和子先生・山田和政先生、さらに修士課程修了後にも親身になってご指導くださった越智亮先生に心より感謝申し上げます。また、今回の研究に快くご協力下さった対象者の皆様にも感謝申し上げます。本研究が認知機能低下予防の1つの手段として貢献できることを願っております。今後も様々な分野で研究活動を続けていきたいと思います。

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