Shusaku Endo, William Johnston 「Silence」 Picador 2016

 The setting is in 17th-century Japan and this novel revolves around a haunting question: How can God remain silent in the face of human suffering and unbearable persecution? Shusaku Endo's work traces the journey of Sebastian Rodrigues, a Portuguese Jesuit sent to minister to local Christians under violent persecution -- and to investigate reports of another priest's renunciation of a religious faith. This book refuses to provide any easy answers and will surely force the reader to do some serious soul searching. It is a very compelling story and a challenging and masterful look at faith - a challenge to us. What does religion ask of us, expect from us, in our daily lives? I found myself captivated by Silence as the novel tackles the subject of faith and suffering.

(学長補佐 経営学部 Martin Snyder)

坪田 一男 「ごきげんな人は10年長生きできる ポジティブ心理学入門」 文藝春秋 2012年発行

 健康といえばとかく食事や運動に目を向けがちだが、実は心理社会面の良好な状態や豊かさが大きく影響し、幸福度も異なることをご存じだろうか。例えば、生活を楽しんでいる人は脳卒中や心疾患による死亡率が低く、仲がよい夫婦の方が病気やけがが治りやすい。不機嫌そうな人に近づかないほうが健康にはよく、幸せや肥満は伝播することなどが科学的に証明されている。「本当か?」と疑う人はご自身の健康保持のためにも一読がお得。

(大学院健康支援学研究科研究科長 竹田徳則)

ヴィクトール・E・フランクル 「夜と霧」 みすず書房・新版 2002年発行

 著者のフランクルはウイーン大学で精神医学を学んだ医師である。彼はユダヤ人であり,第二次世界大戦中に強制収容所に送られたが生き延びることができた。この書はそこでの体験を戦後に記したものである。彼は悲惨な収容所生活で自己を見失わず,他の収容者の心理的変化を的確に綴っている。そして「生きることとは何か」「人間とは何か」について深い洞察が本書の白眉であり,読者に感動を与えてきた.是非一読をお勧めしたい。

(リハビリテーション学部 学部長 安倍基幸)

水野敬也 「夢をかなえるゾウ」 飛鳥新社 2011年発行

 本書は人生において日頃から大切にするべき習慣を、読みやすい文章でとてもわかりやすく書かれています。
 学生の皆さんには是非ただ読むだけではなく、それら一つ一つの習慣が、自分にとってどのような働きをするのか、続けることによって将来の自分にどのような結果をもたらすのか、イメージしながら読んで頂けたらと思います。

(経営学部 学部長 盧 聰明)

尾崎紅葉 「金色夜叉」 新潮社 1969年発行

~「金色夜叉:学生時代の思い出」~

 大学生の頃、普段読まない文学作品を読んでみようと思いました。
 ただ、一人で読んでも続かないだろうと考えた私は当時お付き合いをしていた女性(現在の妻です)と共に本屋へ行き一緒にこの本を選びました。文語体で書かれているのでとても読みづらい本でしたが、ゆっくりと何とか読み進め読了することができました。
 一人ではなく、二人で共通の本を読み共有できるものを作るのも面白いと思います。

(副学長 石田隆城)

守谷 洋 中国古典百言百話「老子・荘子」東洋経済(新報社) 2007年発行

 我々は何を求めているのだろうか。なかなか答えが見えてこない問いである。一生何を求めているのかを求めていくことになるかもしれない。老子と荘子の話は、「理想の人生の生き方を示した」不朽の名著である。「論語」が人間の生き方を広く説破するものであるとすれば、老子と荘子は、より現実的な観点からの人生論であり、処世論といえる。我々が今の時代を生きていくにあたって、組織の中で仕事をしていく中で、自分の未来を想像するにあたって大変参考にすべき話が満載である。ぜひ老子と荘子に接してみてもらいたい。最後に老子の一言を紹介する。

 「知足不辱、知止不殆」、足るを知れば辱められず、(とど)まるを知れば(あや)うからず。

(副学長 崔 俊)

新美南吉 「おじいさんのランプ」 岩波文庫所収 『新美南吉童話集』から 1942年発行

~レビットのマーケテイング論大傑作論文(1960年)の先駆著作~

電気のない里で、おじいさんのランプはよく売れました。しかし、電気が来て、ランプは売れなくなります。このときおじいさんは、自分の売っていたのは、「ランプ」ではなく、「部屋を明るくすること」だったと気づき転業します。「売っているのは何かを考えなさい」という今でも人気の名論文を書いたのはアメリカの大学者レビットです。山里育ちの南吉が同じ考えを書いたのはレビットの、なんと18年も前。南吉の慧眼楽しむべし! 

(学長 赤岡 功)