ダグラス・ラミス 「経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか」 平凡社 2000年発行

 いま、私たちはどんな現実世界を生きているのか、どう生きるべきか、悩んでいる人にもとくに悩んでいない人にもおすすめの一冊。タイトルを見ると経済成長に関する書籍と思いがちだが、扱っているテーマは環境、平和、民主主義、原発など様々である。本書は、各テーマにおいて世の中で「常識」と言われる考え方が、実際のところは現実離れしたものであり、現実にあった考え方を常識にする必要があることを教えてくれる。

  (経営学部 髙崎義幸)

大村はま白寿記念委員会編 「かけがえなきこの教室に集う-大村はま白寿記念文集」 小学館 2004年発行

 新米教師時代の私は、生徒に敬意を払うこともなく、上から目線であった。本書を手に取り、その中身にのめり込んだものだ。「子どもを侮ってはいけない。......。本当はとてもかなわない。」という、教えながら教えられるの精神は、今も息づく教室、生きて活動する教室、遙かな未来にも確かにともり続けている教室を実現する。教師は与え続け、生徒は求め続ける。一つの教室に集う喜びと誇りに満ちた日々。私を熱くさせた一冊である。

(経営学部 髙須博)

スーザン・バーレイ 「わすれられないおくりもの」 評論社 1986年発行

 絵本が大好きで、特別支援学校で子どもたちにたくさんの本を読んで聞かせていました。もう、30年以上も前のことになりました。これもその1冊です。「死」について、「生きる」ことについて、また、「伝える」こと、「つなぐ」ことについて・・・ たくさんの大切なことを教えてくれます。

(経営学部 小川純子)

渡辺淳一 「花埋み」(はなうずみ) 新潮文庫 1975年発行

 荻野吟子は女性の医師国家試験第一号です。皆さんは猛烈に勉強をしたことがありますか? 女性蔑視の明治時代に、翻弄されながらも取得した医師免許です。ひたむきな人生を歩んでいますか? それ以降の過酷な暮らしに思わず唸ってしまいます。その波瀾な生涯を歩んだ先達の物語を読んでみてください。

(リハビリテーション学部 長谷川義美)

伊勢華子 『「たからもの」って何ですか』 パロル舎 2002年発行

~私のたからもの~

 20代、仕事で出向いた東南アジアの貧しい村で、9歳の男の子にインタビューした。
<将来の夢は何?>彼は少しはにかんで言った「小学校に行くこと!」
学校に行く。私には日常のそれが、目の前の子には叶わない夢である現実。行き場のない思いを抱えて宿泊所に帰り、号泣した。
この本は、あの時を思い起こさせる。世界の全ての子どもの夢が、宝物が、守られますように。強く祈る。
ところで、あなたの「たからもの」って何ですか?

(リハビリテーション学部 牧野多恵子)

岡潔 「春宵十話」 光文社文庫 2006年発行

~春宵十話から読む日本人~

 春宵十話は、天才数学者の岡潔が、数学に対する考え方や研究、教育の仕方へのアドバイス、世相への批判と未来の展望と恐れを綴った随筆集である。この随筆集では、日本文化の特性は「情緒」としており、憂いや道義がある美しい文化を読み解くことが出来ます。そして、私が留学の時に「日本人はどうあるべきか」と考えさせられた一冊です。皆さんも、この本から日本人らしさとは何か考えてほしいです。

(経営学部 野場惇平)

岡村昭彦 「続 南ヴェトナム戦争従軍記」 岩波書店 1966年発行

~今だからこそ読みたい。従軍記の古典的作品。

一つの戦争はその両側から取材されなければならない~

 ベトナム戦争報道の嚆矢としてベストセラーになった前著の続編。前著では、米軍側に従軍したために、南ベトナム解放民族戦線を「ベトコン(ベトナム共産主義者)」と表現。猛省した岡村(1929-1985)は、あらためて解放戦線側から取材し、本書を著した。フィン・タン・ファット副議長(解放戦線)と交わした言葉は珠玉だ。ファットから「記念に」と所望され、岡村は所持していた『魯迅選集』を快く譲っている。――私は以前ベトナムでファットの長女宅を訪れ、その本を探したのだが、残念ながら見つからなかった。

(リハビリテーション学部  比留間洋一)

Jain, R. K.「Art of Computer Systems Performance Analysis : Techniques for Experimental Design, Measurement, Simulation, and Modeling」 John Wiley and Sons Ltd 1991

 本書は著者の経験に基づいて、計算機関連分野における問題分析、実験設計、実験方法、結果分析のテックニックなどを紹介しているものであり、多くの専門家からも勧められている書籍である。本書はこの分野で勉強、研究している学生はもちろん、他の分野を専攻している学生(例えば経営学部の学生)、特に卒業研究中の学生にも、問題分析、研究方法や結果の分析方法を学ぶとき、大変有意義の本であり、お勧めする。

(経営学部 黄 平国)

西村 周三/井野 節子 「国民の最大関心事!社会保障を日本一わかりやすく考える」 PHP研究所 2009年発行 

 「社会保障」という言葉、よく耳にする機会はあるかもしれませんが具体的な内容や仕組みまで知らないという人は多いかもしれません。しかし、人の命や人の一生の生活にかかわる大変重要な制度です。この本は、図や表などを多く用いてタイトルどおり「わかりやすく」書かれているので、短時間で社会保障の中でも特に医療制度を理解するには最適な本です。経済学的視点からも書かれているので、是非一読をお薦めしたい。

(リハビリテーション学部 林尊弘)

クレイトン・M・クリステンセン他  「イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ」 翔泳社 2012年発行

 本書は,ハーバード・ビジネス・スクールのクリステンセン教授が大学を卒業していく学生のために贈った人生の経営学書である。人生において極めて重要な職業の選択、生きる目標の確立、子供の教育、家庭のマネジメントなどに経営学の理論を応用することにより、充実感に満ちた幸せな人生をつかみ取るためには、「どのような考え方をすればよいか」を示している。是非一読をお勧めする。 

                                                (経営学部 小島廣光)