星城大学の学びがわかる
2022.12.19
ダニエル・キイス (訳/小尾芙佐)『アルジャーノンに花束を 新版』早川書房 2015年発行
学生の頃、タイトルの美しさに惹かれ、書店で手にした本です。知的障害のある主人公が、脳の手術によって高い知能を獲得し、時間の経過とともに、獲得した高い知能を失っていく過程を「経過報告」という形で綴っています。主人公は、知能が衰えても優しさだけは失いません。学歴偏重社会が加速していた当時、本作の「知能という物差しで人間を判断すべきではない」というメッセージが心に響きました。このメッセージは現代にも通ずるものです。ぜひ、読んでみてください。
(リハビリテーション学部 筒井秀代)
