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2026.04.02

柔道整復師と理学療法士を比較!仕事内容と資格の違いを解説


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1. 理学療法士と柔道整復師、どちらも「体の専門家」

理学療法士と柔道整復師は、どちらも「体の不調を改善する専門職」です。そのため、名前や仕事内容が似ていると感じ、違いが分かりにくいと感じる人も多いでしょう。実際、どちらもケガや痛み、身体機能の回復をサポートする点では共通しています。

しかし、両者は医療制度上の位置づけや関わり方のスタンスが異なります。理学療法士は、医師の指示のもとでリハビリテーションを行い、病気やケガの後に「できなくなった動作を回復させる」ことを目的とします。一方、柔道整復師は、打撲・捻挫・骨折などの外傷に対し、手技を中心に施術を行う職種です。

同じ「体の専門家」でも、治療の目的・立場・アプローチ方法に違いがあります。この違いを理解することが、進路選択で迷わないための第一歩になります。

2. 国家資格・働く場所・治療方法の違いを整理

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理学療法士と柔道整復師の大きな違いは、資格の制度・治療の方法・働く場所にあります。

理学療法士は「理学療法士及び作業療法士法」に基づく医療専門職で、医師の指示のもと、運動療法や物理療法を用いてリハビリを行います。病院・クリニック・介護施設など、医療や福祉の現場で働くことが一般的です。

一方、柔道整復師は「柔道整復師法」に基づき、打撲・骨折・脱臼・捻挫などに対して手術を伴わない施術を行う専門職です。接骨院・整骨院のほか、スポーツチームのサポートや地域のケア施設など、働く場所は幅広くあります。また、自ら開業できる点が特徴で、近年では介護予防や高齢者の運動指導に関わるケースも増えています。

治療方法にも明確な違いがあります。理学療法士は運動療法や物理療法を用いて、身体機能の回復を図ります。柔道整復師は手技による整復や固定を中心に、ケガの自然治癒力を高めるアプローチをとります。

このように、資格制度・働く場所・施術方法の違いを理解することで、自分がどのような現場で活躍したいのかが見えてきます。

※参考:職業情報提供サイト jobtag 理学療法士柔道整復師厚生労働省

3. 進学の違いと学ぶ内容|高校生が知っておきたいこと

理学療法士と柔道整復師を目指す場合、進学ルートは大きく異なります。

理学療法士は、厚生労働省が指定する大学や専門学校などの養成校で3年以上学び、国家試験に合格する必要があります。特に4年制大学では、解剖学・生理学・運動学などの基礎医学に加え、臨床実習や心理学、コミュニケーション技術まで幅広く学びます。医療現場に近い内容が多く、卒業と同時に学士号の取得も可能です。

一方、柔道整復師は3年制の指定を受けた専門学校や大学で学ぶことが一般的です。骨折や捻挫への整復法、包帯固定、手技療法など、実践的な技術教育に重点が置かれています。内容は接骨院やスポーツ分野の現場を想定しており、即戦力を目指す構成です。

実習の場所にも違いがあります。理学療法士は主に病院での実習を通して、生活動作の回復を支援する経験を積みます。柔道整復師は整骨院などでの施術実習を行い、ケガへの対応力を養います。

どちらも専門的な知識とスキルが必要ですが、教育内容や現場経験の違いを理解して、進路を選ぶことが重要です。

4. 将来性・年収・働き方の違い|就職後のキャリアを比較

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理学療法士と柔道整復師は、資格取得後の働き方やキャリア形成にも違いがあります。

理学療法士は医療リハビリの専門職として、病院・クリニック・介護施設などで働くことが多く、常勤勤務が中心です。高齢化が進む中で、介護予防や在宅リハビリのニーズが高まっており、安定した就職が期待できる職種といえるでしょう。チーム医療の一員として、他職種と連携して働く機会も多くあります。公務員として働く道があるのも魅力のひとつです。

一方、柔道整復師は、接骨院・整骨院のほか、スポーツチームや地域のケア施設など、活躍の場が幅広い職業です。さらに独立開業が認められている数少ない国家資格であり、自ら施術所を構えることも可能です。経営のノウハウ次第で年収に大きな差が出る一方、集客やマネジメントの力も問われるため、自由度が高い分、自主性が求められます。

このように、どちらも将来性はありますが、安定を重視するか、自由度を取るかという価値観によって進む道は変わります。自分が将来どんな働き方をしたいのかをイメージして選ぶことが大切です。

5. 星城大学では何が学べる?進路選びの視野を広げる

理学療法士を目指す進路のひとつとして、星城大学リハビリテーション学部 理学療法学専攻では、医学的知識から臨床技術まで体系的に学べるカリキュラムが整っています。1年次から専門科目に触れ、4年間を通じて実習と学内講義をバランスよく行いながら、国家試験合格をめざします。

また、星城大学では経営学部でも「健康支援」「スポーツマネジメント」などの領域に力を入れており、リハビリテーションやスポーツ医療を支える側の知識を学ぶことも可能です。たとえば、柔道整復師やトレーナーと連携して働く場面では、経営や組織運営のスキルが求められることもあります。こうした多面的な学びは、将来のキャリアの幅を広げてくれるでしょう。

このように、星城大学では理学療法に関する専門教育だけでなく、関連分野からも進路を選べる柔軟な学びの環境が整っています。

6. 自分に合った進路を選ぶためのチェックポイント

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理学療法士と柔道整復師、それぞれに魅力と将来性があります。自分にとってどちらが向いているのかを見極めるためには、いくつかの視点から整理してみることが大切です。

まず、「どんな現場で働きたいか」を考えてみましょう。病院や介護施設などで、チーム医療の一員として患者さんの回復を長期的に支えたい人には、理学療法士が向いています。一方、スポーツ現場や地域密着の施術所で、ケガの手当や身体のケアに即効性を持って関わりたい人は、柔道整復師の道が適しているかもしれません。

次に「どんな学び方が合っているか」も重要です。大学でじっくり理論と実践を学びたいか、専門学校で実践中心に短期間でスキルを身につけたいか、自分の性格や生活スタイルと照らし合わせて検討してみましょう。

また、将来的にどれくらいの自由度を持ちたいかも考えてみてください。公務員や常勤勤務を希望するなら理学療法士、独立開業や多様な働き方にチャレンジしたいなら柔道整復師が候補になります。

自分の価値観やライフプランに合った進路を考えることが、後悔のない選択につながります。

リハビリテーション学部 リハビリテーション学科 学科長 坂井 一也
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