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2025.11.13

【経営学部×就職】進路先・資格・支援制度・選び方を徹底解説


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「将来、どんな仕事に就きたいか分からないけど、就職に有利な学部に進みたい」
「経営学部と経済学部って、どう違うんだろう?」
大学進学を考える高校生の皆さんや保護者の方は、このような悩みを抱えているのではないでしょうか。
「経営学部」は、幅広い業界に進める学部として注目を集めています。
この記事では、「経営学部」がなぜ就職に強いのか、学びがキャリアにどうつながるのか、主な就職先や大学の支援制度をわかりやすく解説します。

1. 経営学部の学びは就職にどう活きる?

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経営学部では、企業や組織の運営に必要な幅広い知識と実践的スキルを学びます。これらの学びは、就職活動での強みになるだけでなく、社会人として活躍するための基盤にもなります。以下では、経営学部で身につく代表的なスキルと、それがどのように就職に活かされるかを紹介します。

経営・会計・マーケティングなど実務直結の知識

経営学部では、会社や組織を運営するための幅広い知識を体系的に学びます。経営戦略、会計、マーケティング、組織マネジメントといった分野は、すべて企業活動の現場に直結するものです。

たとえば、以下のように就職後すぐに役立つ内容を学びます。

  • 経営戦略:会社を成長させるための方向性や計画を立てる方法を理解する
  • 組織マネジメント:人事や総務の仕事だけでなく、チームや組織をどうすれば効率よく動かせるか、リーダーシップのあり方を考える
  • 会計学・財務:会社の「お金」の流れを読み解き、健全な経営を行うための知識を身につける
  • マーケティング:どんな商品を、誰に、どのように売るか、消費者の心をつかむ方法を学ぶ

これらの知識は、どんな業界・職種に進むにしても必ず役立つ基盤です。例えば、営業職であればマーケティングの知識を活かして顧客のニーズを深く理解できますし、企画職であれば経営戦略の視点から新しい事業を立案する力につながります。

コミュニケーション力・リーダーシップ

現代の企業が求める人材は、単に知識を持つだけでなく、人と協力しながら成果を出せる力を持つ人です。経営学部では、ディスカッションやグループワーク、プレゼンテーションなどを通じて、コミュニケーション能力とリーダーシップを実践的に鍛えます。

  • グループ課題で意見をまとめ、チームを導くリーダー経験
  • プレゼン発表で自分の考えを分かりやすく伝える力
  • ディベートや協働作業を通じた対人スキルの向上

これらは、どんな業界でも通用する「対人力」「伝える力」として企業が重視するスキルです。実際、リクルート『就職白書2025』でも、採用担当者の約82%が「コミュニケーション力」を最重要視しているというデータがあります。

マネジメント力

経営学部で学ぶ「マネジメント」とは、単なる管理ではなく、人・組織・資源を最適に活かす力のことです。組織行動論や人的資源管理の授業を通して、チーム運営・リーダーシップ・課題解決の方法を体系的に学びます。

たとえば、

  • メンバー一人ひとりの強みを活かして、協力し合えるチームをつくる力
  • 目標を立てて、みんなで力を合わせて達成する力
  • トラブルや意見の違いを調整し、チームを前に進める力

これらは将来、管理職やリーダー職を目指すうえで欠かせないスキルです。学生のうちからマネジメントの基礎を学ぶことで、社会に出た後のキャリア形成にも大きく役立ちます。

企業が重視する「論理的思考力」「プレゼン力」

今の企業が新卒採用で重視しているのは、知識の多さよりも、考える力と伝える力です。
経営学部では、グループワークや発表、レポート作成などを通して、自然とこの2つの力を伸ばしていきます。

たとえば、

  • 問題の原因を見つけて、どうすれば良くなるかを考える力(論理的思考力)
  • 数字や資料を使って、自分の考えをわかりやすく伝える力(プレゼンテーション力)
  • 相手の立場を考えながら、納得してもらえるように話す力(コミュニケーション力)

こうしたスキルは、営業や企画、マーケティングなど、どんな職種でも必要とされます。
また、採用担当者の多くが「学生に最も期待する能力」としてコミュニケーション力と論理的思考力を挙げています。

星城大学経営学部では、「教育と地域との連携」や「グローバル人材の育成」を教育の柱として掲げています。学外での体験学習や企業連携プロジェクトを通じ、理論を実践に結びつける学びを重視しています。

これらの経験は、営業職・企画職・マネジメント職といった幅広い分野で評価されやすく、社会に出てからも長く通用する武器となります。

| 出典:就職みらい研究所「就職白書2025」PDF
| 参考:星城大学公式サイト

2. 経営学部の主な就職先と業界5選

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経営学部で学ぶ内容は、社会のさまざまな仕事につながります。
ここでは、卒業後に人気の高い5つの業界を、実際の仕事内容とともに紹介します。

(1)メーカー(企画・営業・マネジメント・経理・マーケティング)

自動車、食品、家電、化粧品など、私たちの生活を支える「ものづくり」の仕事です。
たとえば、新しいお菓子の企画を立てて試作品をつくる、お客様の声を聞いて改良点を提案するなど。
経営学部で学ぶマーケティングや会計の知識を使って、商品をヒットさせる仕組みづくりに関わります。

(2)金融業界(銀行・保険・証券など)

銀行や保険会社などの金融業界では、お金の流れを管理し、企業や個人を支える仕事をします。
銀行では地域の企業に融資を行い、経営の相談にのることもあります。
保険会社ではお客様の生活設計を一緒に考え、安心を提供する役割を担います。
経営学部で身につく会計・財務の知識や数字に強い力が、大きな武器になります。

(3)IT・ベンチャー企業(管理・経営企画・営業・マーケティング)

アプリ開発やネットサービスなど、新しいビジネスをつくる世界です。
小さなチームで働くことが多く、自分のアイデアを形にできるチャンスがあります。
経営学部で学ぶ「経営戦略」や「組織マネジメント」の知識を活かして、会社を成長させる仕組みづくりに挑戦します。

(4)流通・小売業(店舗マネジメント)

スーパーや百貨店、コンビニ、アパレルショップなど、私たちの生活に身近な業界です。
店舗マネジメントとは、お店全体を管理・運営し、売上を伸ばすための仕組みをつくる仕事です。

たとえば、
・商品の配置や売り方を工夫して売上を上げる
・スタッフのシフトを調整し、働きやすい環境をつくる
・季節や流行に合わせた販売計画を立てる

経営学部で学ぶマーケティングや組織運営、財務の知識が、こうした現場の判断や改善に役立ちます。「人・モノ・お金を動かす力」を実際のビジネスで発揮できる分野です。

(5)公務員・団体職員(地域や社会を支える仕事)

地域のまちづくりや、住民サービスを支える仕事です。
たとえば、地域イベントを企画して地元を活性化させる、予算を管理して公共施設の運営を行うなど。
経営学部で学んだ組織運営や課題解決のスキルが、地域社会を良くする力につながります。

3. 就職に強い理由と経営学部の優位性

経営学部が「就職に強い」と言われる背景には、学びの汎用性・実践的なカリキュラム・強力な人的ネットワークの3点があります。

幅広い業界に対応できる「汎用性」

経営学の最大の強みは、その汎用性の高さにあります。企業活動の根幹である「経営」という視点は、特定の業界や職種に限定されるものではありません。メーカー、金融、IT、サービス業など、どの分野でも「事業をどう動かし、どう成長させるか」という視点は必ず必要とされます。

例えば、

  • 会計学で学んだ財務分析のスキル → どのような企業に就職しても会社の経営状況を理解する上で役立つ
  • マーケティングの知識 → 営業職として顧客のニーズを深掘りする際にも、企画職として新しいサービスを考える際にも応用できる

このように、経営学部で培った学びは、進路を選ぶ上での強力な基盤となり、就職活動の選択肢を大きくひろげてくれるのです。

実践力重視のインターンシップ・プロジェクト演習(フィールドワーク)型授業

多くの経営学部では、単なる座学にとどまらず、インターンシップや地域連携プロジェクト、企業との協働学習を通じて、理論を現場で試す機会が設けられています。

フィールドワークでは、実際に企業や地域に足を運び、経営の現場を自分の目で確かめます。たとえば、地域の企業を訪問して経営者に話を聞いたり、学生自身が地域イベントや商品企画を提案したりするなど、現場に近い形で経営を学ぶことができます。

星城大学経営学部でも、「教育と地域との連携」や「グローバル人材の育成」を教育の特色として掲げ、学生が学外で実践的な経験を積める環境を提供しています。

このようなプログラムは、授業で学んだ知識を実際の場面で活かし、課題解決力やコミュニケーション力を磨く貴重な体験となります。さらに、企業や地域社会にとっても、学生の新しい視点や柔軟なアイデアを取り入れる機会となるため、双方にメリットがあります。

結果として、知識と実践を結びつけられる環境が整っていることは、就職活動の際に大きなアピールポイントとなりキャリア形成に直結する強みとなります。

4. 経営学部で就職力を高める5つの方法

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経営学部で学ぶ内容は幅広く、就職に直結する知識やスキルが多く含まれています。しかし、ただ授業を受けるだけでなく、大学生活をどう過ごすかで、就職活動での強みは大きく変わります。ここでは、経営学部生が就職力を高めるための具体的な方法を3つ紹介します。

(1)ビジネス系資格を在学中に取得(簿記・FPなど)

在学中に資格を取得することは、専門性や学習意欲を企業に示す強力なアピール材料となります。特に経営学部の学びと親和性の高い資格は、就職活動において高く評価されやすいです。

おすすめの資格例:

  • 日商簿記検定:企業の経営状況を数字で理解する上で必須。会計や財務の基礎力を証明でき、金融業界や経理職に有利
  • ファイナンシャル・プランナー(FP):資産運用や保険に関する知識が求められ、金融業界やコンサルティング業界で有効
  • 中小企業診断士(初学者向け科目合格も含む):経営コンサルティングや企画職を目指す場合に強みになる
  • TOEIC: グローバル化が進む現代において、英語力は必須。高スコアは海外事業に関わりたいという意欲を示す武器になる
  • MOS,マネジメント経営

これらの資格は、努力と知識を可視化できる"信頼の証"として、採用担当者から高く評価されます。

(2)ゼミ・卒業研究で専門性を深める

経営学部では、3年次以降にゼミ(演習)卒業研究に取り組み、興味のある分野を深堀して専門性を高める絶好の機会があります。

  • マーケティングゼミ → 市場・消費者視点の社会課題解決のための研究
  • 会計ゼミ → 企業財務や会計基準、ファイナンス関係をテーマに分析
  • 経営戦略ゼミ → 新規事業立案や企業ケーススタディ
  • グローバル、医療、スポーツマネジメントなど、ある程度のゼミを網羅

研究を通じて得た知見は、面接で話せる実績や根拠のある志望動機にもなります。「大学で何を頑張ったか?」の質問に、明確なエピソードとして語れるようになります。

(3)OB・OG訪問やキャリアセンターを活用する

就職活動では、実際の社会人から得られる情報や大学の支援制度の活用が成功のカギとなります。

  • OB・OG訪問 → 志望業界のリアルな仕事内容やキャリアパスを直接聞ける
  • キャリアセンター → ES(エントリーシート)や面接対策を徹底サポート
  • 学内イベント → 合同企業説明会や業界セミナーで早期から企業との接点を持てる

星城大学のキャリアセンターは、学生一人ひとりに合わせた個別相談を重視しており、進路に関するきめ細やかなサポートを行っています。さらにOB・OG交流会やキャリア支援行事を通じてネットワークを広げられるため、安心して就職活動に臨める体制が整っています。

(4)インターンシップ

インターンシップは、"教室で学んだことを現場で試す"最良の機会です。実際に企業で働くことで、自分に合った業界や職種を知ることができます。

  • 学内紹介やキャリアセンター経由で応募できるプログラムも多い
  • 1年生・2年生向けの短期インターンもあり、早期体験が可能
  • 現場での経験が、履歴書や面接で具体的なアピール材料になる

星城大学でも、地域企業と連携したインターンシップ制度が充実しており、学生が地元企業や団体で社会経験を積むことができます。

(5)フィールドワーク、実践型講義

経営学部では、学外に出て社会の仕組みを学ぶ「フィールドワーク」や、企業と協働で課題を解決する「実践型講義」が増えています。

  • 地域企業と連携し、商品企画や販売促進を提案する授業
  • 市役所・商工会などと協働し、地域の課題を解決するプロジェクト
  • 学生がチームで事業アイデアを考えるコンテスト形式の授業

こうした実践的な学びを通して、社会で求められる発想力・行動力・チームワークが身につきます。教室だけでなく、"現場で学ぶ経験"こそが経営学部の真の強みです。

5. 経営学部の強みを活かして多様な進路へ

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この記事では、経営学部がなぜ就職に強いのかを、学びの内容・スキル・キャリア支援の視点から解説してきました。

経営学部で学ぶ「ヒト・モノ・カネ・情報」を動かす知識は、特定の業界や職種に縛られない汎用性を持っています。

マーケティングや会計、組織論といった基礎知識に加え、論理的思考力やプレゼンテーション力といった社会で通用するスキルを磨くことができます。その結果、メーカー、金融、IT、流通、公務員など、幅広い進路から自分に合った道を選べるのが大きな強みです。

また、経営学を学ぶことは、将来のキャリア形成にも直結します。
企業で働くうえで、経営の仕組みや組織の動かし方を理解していることは、日々の業務だけでなく、将来的なリーダー職や管理職を目指す際にも大きな武器となります。
特に、意思決定やマネジメントの場面では、経営学の知識やスキルが出世や昇進にも関わる重要な基盤となります。
単に就職を「ゴール」とするのではなく、社会で成果を出し続けるための力を育てる学び----それが経営学部の価値です。

星城大学経営学部でも、企業や地域と連携した実践的なプロジェクトや協働学習などを通して、学生が現場で学び、社会で即戦力となる力を磨いています。また、きめ細やかなキャリア支援体制が整っており、学生一人ひとりの就職力を高めています。
これらの取り組みは、就職活動だけでなく、社会人になってからの長期的なキャリア形成にも直結します。

経営学部は「就職に強い」と言われるだけではなく、その学びを通じて社会で生き抜くための本質的な力を育てられる学部です。
進路を考える高校生や保護者にとって、安心して選べる進学先といえるでしょう。

経営学部 准教授 堀川 宣和
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