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2026.03.26

リハビリ職の病院勤務とは?仕事内容・やりがい・キャリアを知ろう


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「将来は医療に関わる仕事がしたい」「リハビリ職として病院で働く毎日はどんな感じ?」
そんな疑問を持つ高校生や保護者の方も多いのではないでしょうか。

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士といったリハビリ専門職は、けがや病気の後遺症に悩む人々の回復を支える重要な専門職です。病院勤務は「最先端の医療に触れながら、患者さんの回復を一番近くで支えられる場所」です。理学療法士や作業療法士などが病院でどのように活躍しているのか、1日のスケジュールやリアルなメリット・デメリットを徹底解説します。
チーム医療の現場を知り、自分に合った将来のキャリアを一緒に見つけていきましょう。

1. リハビリ系の職種とは?病院勤務で活躍する専門職

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病院で働くリハビリ職は、患者さんが「再び歩く」「日常生活を取り戻す」ために重要な役割を担っています。理学療法士・作業療法士・言語聴覚士といった専門職は、医師や看護師と連携しながら、患者さん一人ひとりに合わせたリハビリを行います。
次の章では、それぞれのリハビリ職がどのような専門性を持っているのかを詳しく紹介します。

1-1. 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の特徴

病院で活躍するリハビリ職には、大きく分けて3つの専門職があります。

  • 理学療法士(PT)
    ・歩く・立つ・座るといった基本的な身体動作の回復をサポート
    ・たとえば、歩行の練習や筋トレをして、体を元の状態に近づけるようにします
    ・病院では、主に骨折や脳の病気のあとにリハビリが必要な人を担当します
  • 作業療法士(OT)
    ・食事、着替え、トイレなどの日常生活動作(ADL)の自立を支援
    ・手や指の動きのリハビリを中心に行い、できるだけ自分の力で生活できるように支援
    ・身体面だけでなく、発達障害や精神疾患のリハビリも行うことがあります
  • 言語聴覚士(ST)
    話す・聞く・食べるなどのことばや飲みこみ(嚥下)といった機能の改善サポート
    ・たとえば、脳卒中や病気による言語障害・嚥下障害に対応
    ・会話や食事のサポートを通じて、社会復帰や生活の質の改善に貢献

医師・看護師・薬剤師など他職種と協力しながら、患者さんが自分らしい生活に戻れるようサポートします。

1-2. 病院での役割とチーム医療

病院勤務の最大の特徴は、「チーム医療」の実践です。リハビリ職だけで完結する仕事はありません。
リハビリ職は、病院の中で「患者さんが元の生活に戻るための橋渡し役」として活躍しています。けがや病気の治療が終わっても、すぐに以前のように動けるわけではありません。そこでリハビリ職が関わり、患者さんの体力や機能を回復させていきます。たとえば、手術の後はベッドで体を動かす練習から始めたり、体力が回復してきたら歩く練習をしたりします。
リハビリ職だけでなく、医師・看護師・薬剤師・管理栄養士など多くの職種と情報を共有しながら、患者さん一人ひとりに合ったサポートを行います。

2. 病院で働くリハビリ職の1日

「病院勤務は忙しい?」という疑問に応えるため、働く環境の違いとスケジュール例を紹介します。病院の機能によって、働き方のリズムは大きく異なります。

2-1. 急性期・回復期・慢性期の違い

リハビリが行われる病院には、患者さんの状態や回復の段階に応じて、「急性期」「回復期」「慢性期」と大きく3つのステージに分かれます。それぞれの時期で、リハビリの内容や関わり方が異なります。

  1. 急性期(きゅうせいき):
    けがや病気の直後で、手術や治療が終わったばかりの時期です。リハビリは主にベッドの上で体を動かす練習など安全を最優先にしたリハビリから始まり、体力が落ちないようにサポートします。入院期間は短めで、スピード感のある対応が求められます。
  2. 回復期(かいふくき):
    治療が落ち着いてきて、生活に戻るための準備をする時期です。歩行や日常生活動作の練習など、実際の生活を意識したリハビリを行います。患者さんと関わる時間も長く、信頼関係を築きやすいのが特徴です。
  3. 慢性期(まんせいき):
    病気や障害が長く続いている人が対象です。身体機能の維持や悪化の予防が目的となります。高齢者の方も多く、体力維持の運動、介護予防、生活環境の工夫など、患者さんに寄り添った支援ペースに合わせた丁寧な対応が求められます。

このように、リハビリの内容は患者さんの状態によって変わります。リハビリ職は、その人にとって今必要なサポートを見極めながら関わっていくのです。

2-2. 1日のスケジュール例(理学療法士の場合)

患者さんの状態によってリハビリ内容は毎日変わるため、柔軟な対応力が求められます。体力だけでなく、観察力やコミュニケーション力も重要な仕事です。

  • 8:30 出勤・情報共有
    医師や看護師、夜勤スタッフと担当患者の状態を確認し、その日のリハビリ計画を立てます。
  • 9:00 午前のリハビリ開始
    手術直後の患者さんにはベッド上での運動を、回復期の患者さんには歩行練習や筋力トレーニングを行います。
  • 12:00 昼休み
    交代で休憩を取りながら、午後のリハビリに備えます。
  • 13:30 午後のリハビリ開始
    午前に引き続き、別の患者さんのリハビリを担当。必要に応じて家族への説明も行います。
  • 15:00 カンファレンス(患者さんの治療方針を話し合うチーム会議)
    医師・看護師・作業療法士などとチームで患者さんの回復状況を話し合い、今後の方針を決定します。
  • 16:00 記録・振り返り
    リハビリ内容をカルテに記録し、次回の計画を立てます。
  • 17:30 業務終了・退勤

2-3. 1日のスケジュール例(作業療法士の場合)

作業療法士は、患者さんの「生活」に寄り添いながら、その人らしい日常を取り戻すサポートをしています。病院での1日は、身体だけでなく、こころの状態にも配慮しながら、患者さん一人ひとりに合わせたリハビリを行います。

  • 8:30 出勤・情報共有
    医師や看護師、理学療法士と担当する患者さんの体調や予定を確認し、その日のリハビリ内容を調整します。
  • 9:00 午前のリハビリ開始(個別リハビリ)
    食事動作の練習、手指の運動、着替えの練習など生活に直結する動作をマンツーマンで指導します。上肢(うで)の運動や道具を使った作業も行います。
  • 12:00 昼休み
    患者さんの様子を確認しつつ、交代で休憩を取ります。
  • 13:30 午後のリハビリ開始(グループ活動・作業練習)
    手工芸や調理などを通じて、集中力や協調性を高める練習を行うこともあります。場合によっては精神的なサポートや認知機能のトレーニングも行います。
  • 15:00 チームカンファレンス
    理学療法士や医師などと患者さんの生活復帰に向けた方針を話し合います。
  • 16:00 記録・振り返り
    リハビリの内容や反応を記録し、次回に向けた目標を立てます。必要に応じて患者さんの生活環境(ベッドや椅子の高さなど)の調整を提案します。
  • 17:30 業務終了・退勤

3. 病院勤務のメリット・デメリットとは?

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3-1. やりがい:スキルアップとチーム医療の現場

「人の役に立ちたい」。
それが、リハビリ職を目指す多くの学生が抱く、もっとも根本的な志望動機ではないでしょうか。病気やけがでつらい思いをしている人に寄り添い、できなかった動作ができるようになる過程を支える――それが、リハビリ職のやりがいです。
病院では、理学療法士や作業療法士などが患者さん一人ひとりに合わせたリハビリを行い、回復へのサポートを続けます。少しずつできることが増え、笑顔や「ありがとう」の言葉をもらえることは、多くのリハビリ職にとって大きな励みとなっています。
さらに、リハビリの現場はスキルアップできる環境でもあります。
さまざまな症状や年代の患者さんと関わる中で、経験と判断力を積み重ね、医療専門職として成長していけます。
また、病院ではチーム医療の一員として、医師や看護師など他の職種と連携しながら働きます。他の職種と意見を交わし、学び合える環境も大きな魅力です。

3-2. 忙しさや残業など現実的な課題

リハビリ職の仕事にはやりがいがありますが、実際に働いてみると大変なこともあります。

  • 体力的な負担: 患者さんを支えながらの歩行練習や介助、リハビリ動作の実演など、身体を使う場面が多い仕事です。
  • 書類業務の多さ:カルテ記載や計画書作成など、事務作業に時間がかかり、日によっては残業になることもあります。
  • 継続的な勉強:医療は日々進歩するため、就職後も学会発表や勉強会への参加など、自己研鑽が求められます。
  • 精神的なプレッシャー:患者さんの回復が思うように進まない場合、責任感から悩むこともあります。 人の心や体と向き合う仕事だからこそ、気持ちの面でもしっかり自分を保つことが大切です。

しかし、これらは自身の専門性を高める過程でもあります。多くの先輩たちは、効率的な働き方を身につけながら活躍しています。

4. 将来のキャリアは?病院勤務から広がる選択肢

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病院勤務は、リハビリ職としてのキャリアの「出発点」になることが多いです。経験を積んだ後、病院勤務からつながる代表的なキャリアパスを紹介します。

4-1. キャリアアップにつながる認定資格・専門資格

経験を積むことでさらに専門性を高めることができます。協会が認定する専門資格を取得することで、スペシャリストとして評価されます。たとえば、以下のような資格があります

  • 認定理学療法士・専門理学療法士
    特定の分野(脳卒中・スポーツ・呼吸・小児など)に特化した知識と技術を証明できる資格。
  • 専門作業療法士
    発達障害や認知症、高次脳機能障害など、特定分野に強みを持つ作業療法士の証
  • 心臓リハビリテーション指導士
    心臓病のある患者さんの安全な運動・生活支援を行うための資格

このような資格を取ることで、より専門的な支援ができるようになったり、チームの中心として活躍できるようになります。

4-2. 訪問リハ・施設勤務・開業など働き方の広がり

病院で基礎を学んだ後、別のフィールドへ進む人もいます。

  • 訪問リハビリテーション:利用者さんの自宅へ訪問し、生活環境に合わせたリハビリを行います。
  • 介護老人保健施設(老健):高齢者施設などで、生活支援や介護予防を中心に活躍。在宅復帰を目指す高齢者のケアを中心に行います。
  • 教育・研究機関:大学や専門学校の教員として、次世代の育成やリハビリに関する研究に取り組みます。
  • 開業(自費リハビリや地域事業):病院で培った経験を活かし、保険外のリハビリサービスを提供します。

リハビリ系の国家資格は、病院以外でも需要が非常に高く、ライフステージに合わせて働き方を変えられるのが強みです。

5. 星城大学のリハビリ系学部で学べること

リハビリ職を目指すなら、実践力が身につく大学選びが重要です。 星城大学 リハビリテーション学部では、現場で即戦力となる理学療法士・作業療法士を育成しています。

5-1. 学びのカリキュラムと実習の魅力

  • 基礎から応用まで体系的に学べる
    解剖学や運動学などの基礎科目から、臨床評価やリハビリ技術まで段階的に習得できます。さらに、スポーツリハビリや運動療法にも触れることで、医療と健康づくりの両面から人を支える力を養います。
  • 多彩な実習先で現場を体験
    急性期病院、回復期リハビリ病棟、介護施設など実際の患者さんと関わる豊富な実習があります。現場での学びを通じて、自分の興味や適性を知ることもできます。
  • チーム医療を体験できる
    実習では医師や看護師、他のリハビリ職と連携する機会も多く、将来の病院勤務をリアルに想像しながら学ぶことができます。

5-2. 未来を見据えた資格取得・キャリア支援

国家試験対策と就職サポートも手厚く行っています。

  • 高い国家試験合格率
    理学療法士・作業療法士ともに、全国平均を上回る合格実績を維持しています。
  • キャリア支援センター
    学生一人ひとりの希望に合わせた病院・施設の選び方を丁寧にアドバイス。
    卒業生が多くの病院で活躍しているため、豊富な求人情報が集まります。

星城大学では、「ただ資格を取る」だけでなく、「どんなセラピストになりたいか」を考える機会や支援も用意されています。自分の将来像を描きながら、夢に向かって前進できる環境です。

※参考:星城大学 公式サイト リハビリテーション学部

6. まとめ|病院勤務の魅力と未来の進路を考えよう

リハビリ職として病院で働くことは、患者さんの「生活を取り戻す」力になるという大きなやりがいがあります。
医師や看護師と連携しながら、チームの一員としてサポートする日々は、責任もありますが、その分だけ感謝や成長を実感できる仕事です。
さらに、病院勤務を経験することで、将来は訪問リハや教育、開業など多様なキャリアへと道を広げることもできます。

星城大学では、基礎から応用、実習、国家試験対策まで、実践力と人間力を育む教育環境が整っています。
リハビリの仕事に興味がある方は、病院勤務の働き方を知ることで、将来の選択肢をより具体的に描きやすくなります。

リハビリテーション学部 リハビリテーション学科 学科長 坂井 一也

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