2025.11.16
経営学部の将来性は?AI・DX時代に強い5つの理由

「経営学部って、AIに仕事が奪われる時代でも就職に強いの?」
「将来性があるって聞くけど、具体的にどんなスキルが身につくの?」
進学先を選ぶとき、そう感じる人も少なくありません。
テクノロジーが目まぐるしく進化する現代社会では、将来性のある学部を選ぶことがますます重要になっています。なかでも経営学部は、AIやDX(デジタルトランスフォーメーション)時代だからこそ注目される学問のひとつです。
※DXとは、デジタル技術を活用して、働き方やビジネスの仕組みそのものを変革することを指します。単なるIT化ではなく、企業や社会の在り方そのものを変えていく流れです。
本記事では、経営学部の将来性について、AIやDXといった社会の変化にどのように対応していけるのかを、5つの視点からわかりやすくご紹介します。
読み進めていただくことで、経営学部で学べることが、将来どのように役立つのかをより具体的にイメージできるようになるでしょう。
理由1|AI・DX時代でも通用する"経営学の力"
AIやDX(デジタルトランスフォーメーション)の導入により、企業では業務の自動化が急速に進んでいます。これまで人間が行っていた作業の多くが、AIによって効率化され、「将来、自分の仕事はAIに奪われるのでは?」と不安を感じる人少なくありません。
しかし、どれだけテクノロジーが進化しても、「判断する」「人を動かす」「戦略を考える」といった役割は、やはり人間にしかできません。だからこそ、経営学で学ぶ力はこれからの時代にますます重要視されています。
ここでは、AI・DX時代でも活かされる3つの経営的スキルを紹介します。
AIでは代替できない「人を動かす力」
組織において、ただ業務を回すだけでなく、人の感情や価値観を理解し、チームをまとめ、成果を上げるための力――それがマネジメントです。
経営学部では、組織行動論やリーダーシップ論を通じて、チームの力を引き出す方法、トラブルを調整する判断力など、社会で必要とされるマネジメント力を体系的に学べます。
たとえばチームメンバーの強みを活かして業務を分担したり、トラブルが発生したときに全体の流れを見ながら調整したりする力は、どれだけAIが進化しても代替が難しい、人間ならではの判断力と対人スキルです。
独立行政法人労働政策研究・研修機構でも、AIに代替されにくい職業として、経営コンサルタント、人事担当者、企画・開発職などが挙げられています。
テクノロジーが進化すればするほど、「人を動かす力」の重要性はむしろ高まっていくでしょう。
マーケティングに必要なのは「共感力」
いくらAIがデータを分析できても、「人の心を動かす言葉」や「時代に合ったサービス」を創り出すのは人間です。
経営学部では、消費者心理やブランド戦略などを学ぶマーケティング分野も重要な領域です。ここでは、顧客のニーズを読み取り、感情に寄り添った提案を行う力が求められます。
特にSNS時代の今、企業と生活者の距離が近づいたことで、「どのように伝えるか」「どのトーンで発信するか」といった、細やかな感性や表現力がマーケティングの成果を左右します
星城大学でも、マーケティング関連の授業やグループワークを通じて、実際にプロモーションを企画したり、商品コンセプトを考えたりといった実践的な学びが行われています。
|参考:星城大学 経営学部:共通科目紹介
将来、企業の広告担当や商品企画、広報などの仕事に就きたい人はもちろん、「人の心を動かす仕事がしたい」という思いがある人にとって、マーケティングの学びは大きな武器になります。
データ分析も「使う人」の力がカギ
最近よく耳にする「データサイエンス」や「AI(人工知能)」。これらは、大量のデータを使って、売上の予測を立てたり、広告をどこに出すか決めたりと、今のビジネスには欠かせない存在です。
どんなデータを集めて、どう読み取って、何に活かすのか――こうした「考える力」や「決める力」は、人にしかできない仕事です。
星城大学の経営学部では、マーケティングや経営戦略といった学びに加えて、最近では「データサイエンス」や「ビジネスデータ分析」といった実際のビジネス課題にデータを活用してアプローチする実践的な学びを取り入れており、AIでは代替できない「分析の目的を設定し、成果につなげる力」を養うことができます。
|参考: 星城大学 経営学部: 共通科目紹介 - データサイエンス
理由2|"副業・起業"時代に活きる実践スキル

キャリアの自立に欠かせない経営的な視点
終身雇用が当たり前だった時代は終わり、働き方が多様化する中で、個人が自らのキャリアを切り開く時代が到来しています。転職、副業、フリーランス、起業など選択肢が増える今、経営的な視点を持つことは、自立したキャリアを築くための武器になります。
この視点を持つことで、たとえ会社員として働いていても、「自分の仕事が企業全体にどう貢献しているのか」「どんな価値を生み出しているのか」を把握しながら行動できるようになります。これは、フリーランスや副業など、自律的な働き方を選ぶ場合にも共通して求められる能力です。
経営学部では、企業経営の知識だけでなく、個人のキャリア形成に役立つ思考法や意思決定のプロセスを、多面的に学ぶことができます。
起業や副業に活かせるビジネスリテラシー
さらに注目したいのが、起業や副業に必要な「ビジネスリテラシー(ビジネスの基礎知識)」です。これらの知識は、将来起業を目指す人だけでなく、副業で自分のビジネスを始めたい人にも欠かせないスキルです。
ビジネスリテラシーの基本例:
・マーケティング:どのように顧客ニーズをつかみ、商品やサービスを届けるか?
・事業計画:新しいビジネスをどのように立ち上げ、成長させるか?
・財務・会計:お金の流れを理解し、健全な経営を維持するか?
星城大学では、学生が実際にビジネスプランを作成し、発表するような授業も行われており、自分のアイデアを形にする力を養うことができます。
|参考:星城大学 経営学部 トップページ
理由3|どの業界にも応用できる"汎用性の高さ"
経営学部で学ぶ知識は、特定の業界に限定されない「汎用性の高さ」が大きな強みです。
マネジメント・会計・マーケティング・人材育成など、すべての業界に共通するテーマが多く、製造業、IT、医療、サービス業、行政など、どんな分野でも活かすことができます。
また、社会全体を見通す力、組織の中での人の動かし方など、「どこでも通用する力」を育てる点が、経営学部の最大の強みです。あらゆる分野で経営学の専門知識を持った人材は不足しており、求められています。
| 業界 | 活かされる経営学の知識 |
| 製造業 | 生産管理、コスト管理、組織運営の合理化 |
| サービス業 | 顧客満足向上、マーケティング、ブランド戦略 |
| 医療・福祉 | 組織マネジメント、資源配分、人材育成 |
| IT業界 | プロジェクト管理、データ活用、企業戦略 |
| 公務員・自治体 | 行政経営、地域活性化戦略、予算管理 |
| 起業・フリーランス | 総合的なビジネススキル、経営判断力 |
理由4|"グローバル社会"への対応力が身につく

グローバル化が進む現代では、世界中の企業や人と協働できる力が求められます。
こうしたグローバル社会で活躍するために求められるのは、語学力だけではありません。
異なる文化・多様な価値観を理解し、尊重する姿勢、そして環境に応じて柔軟に対応できる力が、これからの時代のビジネスパーソンにとって不可欠です。
経営学部では、国際経営論やグローバルマーケティングを学ぶだけでなく、地域連携・地域プロジェクトを通じて、地域特性を生かした社会貢献とグローバル視点を両立させる実践も行われています。
星城大学には「地域連携センター」があり、大学が地域とともに発展する理念を掲げています。
このような組織・活動と連動した学びをセクション内で紹介することで、グローバル対応力と地域密着の両立を示せます。
|参考:星城大学 地域連携センター
理由5|"変化の時代"に適応できる柔軟性
現代社会は、「VUCA(ブーカ)」と呼ばれる予測不能な時代に突入しています。VUCAとは、
・Volatility(変動性)
・Uncertainty(不確実性)
・Complexity(複雑性)
・Ambiguity(曖昧性)
の頭文字をとった言葉で、将来の見通しが立てにくく、変化のスピードが非常に速い社会環境を象徴しています。
こうした時代に求められるのは、過去の知識や経験に頼るだけでなく、自分で考え、柔軟に行動できる力です。経営学部では、社会の変化に対応するために必要な「課題発見力」「問題解決力」「判断力」を育てる学びが充実しています。
VUCA時代に求められる柔軟な戦略思考
経営学部では、正解のない課題に取り組む「ケーススタディ(事例研究)」を通じて、実社会での対応力や判断力を鍛える学びが行われています。これは、企業の成功例だけでなく、失敗やトラブルをもとに、「なぜ問題が起きたのか」「どうすれば防げたか」といった思考を深めるものです。
このプロセスを通じて、状況を的確に見極め、柔軟に対応する力が養われます。特にVUCA時代のような予測困難な社会では、決まった答えを出すよりも、自ら最適な解を導き出す思考力が重視されます。
単なる知識の習得にとどまらず、変化に強い"実践的な人材"を育てることこそが、経営学部の大きな価値と言えるでしょう。
まとめ|経営学部は未来を切り拓く学び

AIやDXの進化、グローバル化、働き方の多様化----社会が大きく変化する今、経営学部は将来性のある学問として再注目されています。
この記事では、経営学部での学びがどのようにあなたの将来に役立つのかを、5つの視点から紹介してきました。
- (1) AIでは代替できない人間力
人や組織を動かす「マネジメント力」は、どんな時代でも求められる力です。 - (2)キャリアの自立に役立つ実践力
起業・副業・転職など、自分らしい働き方を選べる力が身につきます。 - (3)どの業界にも通用する汎用性
経営の知識は、業界を問わず応用でき、就職の幅も広がります。 - (4)グローバル&ローカルな対応力
多様な文化を理解し、国際的なビジネスにも対応できる人材を目指せます。 - (5)変化に強い柔軟な思考力
正解のない時代に、自ら考えて行動する力を養います。
経営学部は、単なる「ビジネス知識の習得」ではありません。
これからの時代に必要な「人間力」と「考える力」を育てる、実践的な学びの場です。
- 将来、どんな業界でも活躍できる力をつけたい
- 起業や副業にも挑戦してみたい
- 世界を舞台に仕事をしてみたい
- チームで何かを成し遂げるのが好き
- 不確実な時代に、強くしなやかに生き抜きたい
大学選びは、将来を大きく左右する第一歩です。
この記事で少しでも経営学部に興味を持った方は、志望校のシラバスをチェックしたり、オープンキャンパスに参加したりして、「自分に合った学び方」ができる大学を探してみてください。
きっと、あなたの未来を切り拓くヒントが、経営学部にあります。
