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2025.11.22

経営学部で目指せる資格とは?メリットと将来への活かし方


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1. 経営学部で資格を目指すメリットとは

経営学を学ぶことは、企業や組織の運営に必要な知識を体系的に身につけることです。そして、その知識を客観的に証明する手段の一つが「資格」です。資格を取得することで、進路選びや就職活動において、以下のような大きなメリットを得られます。

高校生・保護者が知っておきたい「資格」の基礎知識

一言で「資格」といっても、大きく分けて「国家資格」「民間資格」の2種類があります。

・国家資格

法律に基づいて国や地方自治体が認定する資格です。医師や弁護士のように、特定の業務を行うために必須となることが多く、専門性が高く、社会的な信頼度も非常に高いのが特徴です。経営学部で関係の深い国家資格には、中小企業診断士、ITパスポート、公認会計士、税理士などもこれにあたります。

・民間資格

民間団体や企業が独自の審査基準で認定する資格です。実務に直結したスキルの証明として重宝されます。例としては、日商簿記検定、ファイナンシャル・プランナー(FP)、TOEICなどが有名です。国家資格のように業務独占権はないものの、就職活動でのアピールポイントになります。

どちらの資格も、あなたの学習意欲や専門性を証明する強力な武器となります。

資格が進路選び・就職に与える影響

資格を持っていると、就職活動において自分のスキルを「見える化」できるという大きな強みになります。たとえば、日商簿記やファイナンシャル・プランナー(FP)を取得していれば、会計や金融分野の基礎力を証明でき、企業からの評価も高まります。

また、資格を目標に据えることで、学ぶ目的が明確になり、大学生活にもメリハリが生まれます。将来のキャリア形成においても、「自分にはどんな分野が向いているのか」を早期に把握する手がかりとなり、ミスマッチのない進路選択にもつながります。

2. 経営学部で目指せる主な資格とは?【国家資格・民間資格】

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経営学は、企業活動全般に関わる幅広い分野を扱うため、多岐にわたる資格と親和性が高いのが特徴です。ここでは、経営学の学びと特に関連の深い代表的な資格を紹介します。

国家資格:経営学の学びと親和性の高い代表例

  • 中小企業診断士
    中小企業の経営課題を分析し、成長戦略をアドバイスする専門家です。経営学の幅広い知識(マーケティング、財務、人事、生産管理など)が総合的に問われるため、経営学部の学びを全体的に活かせます。唯一の経営コンサルタントに関する国家資格として、高い評価を受けています。

  • ITパスポート
    情報技術に関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。ITの基礎技術に関する知識に加え、経営戦略や会計、マーケティングなどのビジネス知識も習得できる点が特徴です。
    テクノロジーと経営全般に関する総合的知識が求められる現代において、IT業界に限らず、どのような業種・職種でも共通して必要とされるスキルといえます。
  • ファイナンシャル・プランニング技能士(FP)
    顧客の資産やライフプランに関する情報を分析し、最適な資金計画を提案する専門家です。経営学部で学ぶ財務、会計、法律、経済などの幅広い知識が活かされます。
    金融・保険業界はもちろん自動車ディーラーや不動産業界など、顧客のライフプランに関わる幅広い業種で活用されています。
  • 高等学校教諭一種免許状(公民・情報・保健体育)
    教職課程を履修することで取得を目指せる教育系資格。教育現場への進路を考えている人に適しています。

民間資格:ビジネス実務や語学など就職に活きる資格

  • 日商簿記検定(2級・3級)
    企業の取引を記録・計算する技能を証明する資格です。会計・財務の基本を学び、企業の経営状態を読み解く力が身につきます。経理・会計職だけでなく、営業職や管理職にも有用です。

  • TOEIC® Listening & Reading Test
    英語によるコミュニケーション能力を測定する世界共通の試験です。スコアによって英語力を客観的に示すことができ、企業によっては採用時にスコア提出を求められることもあります。グローバル企業を志望する人や、国際ビジネスの現場で活躍したい学生に人気です。
  • MOS(Microsoft Office Specialist)
    Word、Excel、PowerPointなど、Officeソフトのスキルを証明する資格です。現代のビジネスシーンでは、これらのツールを使いこなせることは必須とされています。事務系職種や総合職の就職活動で、実務力をアピールできます。
  • ビジネス実務法務検定・ビジネス会計検定・販売士
    ビジネスマナー、法律知識、販売・マーケティングの基本知識を身につけることができる資格群です。幅広い業界での評価が高まっています。

3. 星城大学で目指せる専門分野と関連資格・サポート体制

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星城大学経営学部では、5つの専門分野に分かれた実践的なカリキュラムが展開されています。それぞれの分野は、資格取得や将来のキャリアに直結しており、在学中から目標を持った学びを進めることが可能です。

5つの専門分野と取得可能な資格

星城大学経営学部には、以下のような専門分野ごとに関連資格の取得が目指せます。

  • 経営管理分野
    企業経営の基礎から実践までを学ぶ、経営学の中心となる分野です。マーケティング、起業、組織マネジメントなどを幅広く学べるため、中小企業診断士、販売士、ビジネス実務法務検定など、経営実務に直結した資格取得が目指せます。
  • IT経営分野
    ビジネスにおける情報活用とITリテラシーの向上を目的とした分野です。ITパスポート試験、情報セキュリティマネジメント試験、基本情報技術者試験、MOS(Microsoft Office Specialist)のほか高等学校教諭一種免許状(情報)の取得を目指せます。
  • 国際ビジネス分野
    グローバル化が進む時代に対応するための、語学力と異文化理解を基盤とした分野です。国際取引や海外展開に関する知識を学びながら、TOEIC®、貿易実務検定、国際会計関連の資格などの取得を目指せます。
  • 観光まちづくり分野
    地域資源を活かした観光政策やまちづくりを学ぶ分野す。国内旅行業務取扱管理者、観光プランナーなどの資格取得が目指せます。
  • スポーツ健康マネジメント分野
    スポーツ指導や健康づくりに関心がある学生向けの分野で、中学校/高校1種免許状(保健体育)に加え、スポーツ指導者資格(日本スポーツ協会)・トレーニング指導者資格(日本トレーニング指導者協会(JATI))の資格取得が目指せます。

このように、自分の興味や将来の目標に合わせて専門分野を選択することで、学びと資格取得を効果的にリンクさせた大学生活を実現できます。

◆参照:星城大学経営学部 学び分野の紹介

教職課程で目指せる免許・資格

星城大学経営学部では、教職課程を履修することで、教員免許状の取得を目指すことができます。ビジネスに関する専門知識に加え、教育現場で求められる指導力や人間力を身につけることができます。

◎ 取得できる教員免許状

高等学校教論一種(公民・情報・保健体育)
中学校教諭一種(保健体育)
小学校教諭一種
 ※小学校教諭一種免許状は、星城大学が提携する大学の通信教育を履修する必要があります。

教職課程では、教育実習や模擬授業などの実践的なプログラムを通じて、教育現場への理解を深めながら免許取得を目指します。

◆参照:星城大学 教職課程

資格取得を支える星城大学のサポート体制

星城大学は、講座・対策授業・個別支援など多角的なサポート体制を整え、学生の資格取得をバックアップしています。

◎ 資格取得に向けた主なサポート内容
  • 資格対策講座(学内開講)
    難関資格にも対応した学内対策講座が開講されており、専門の講師による授業を受けながら学習を進めることができます。
    試験の出題傾向に合わせた過去問演習・模擬試験・添削指導など、合格に直結する内容で構成されています。
  • 学習支援プログラム・ガイダンス
    定期的に行われる資格ガイダンスや進路相談会では、各資格の特徴や就職との関連性など、方向性に迷う学生にも親身に対応。自分に合った資格を見つける第一歩を後押しします。
  • 教職・専門免許取得のサポート
    教員免許や専門的な資格(スポーツ指導者など)においては、履修計画・実習準備・提出書類のサポートも万全です。
    提携先の通信教育制度を活用して取得を目指す場合も、大学が窓口となって連携サポートを行います。

4. 資格取得が将来にどう活きるのか?

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経営学部で資格を取得することは、就職活動やキャリア形成において大きなアドバンテージになります。ここでは、資格取得が就職やキャリアにどう活きるのかを具体的に見ていきましょう。

就職活動でのアピール力

資格を持っていることは、知識やスキルを客観的に証明する手段となりエントリーシートや履歴書でのアピールにつながります。
中でも、以下のような要素が企業から高く評価されます。

  • 専門知識やスキルの「証明」になる:資格は、単なる自己申告ではなく、第三者(試験機関)が認定した能力の証拠です。
  • 学習意欲や努力の姿勢を示せる:資格取得には計画的な学習や継続的な努力が必要です。これは、「向上心がある」「目標に向かって努力できる人」という評価につながります。
  • 主体性の証明:多くの資格は、授業とは別に自主的な学習計画と実行力が求められます。この「主体的な姿勢」は、企業が求める人物像と一致します。
  • 志望分野への適性をアピールできる:志望業界に関連する資格を持っていると、「その分野で働きたい」という強い意欲や適性の裏付けになります。

このように、資格取得を通じて得た実績や行動特性は、面接でも説得力のあるエピソードとして活用でき、他の応募者との差別化にもつながります。

将来のキャリアの選択肢が広がる理由

資格の価値は、就職活動だけにとどまりません。
社会人になったあとも、以下のようにキャリアの幅を広げるツールとして活用できます。

•キャリアチェンジ:FPや簿記などを活かして金融・不動産業界へ転職
•専門性の深化:IT資格を活かし、社内のDX部門や情報管理業務へステップアップ
•教育・指導職への転向:スポーツ指導者資格や教員免許を活かして教育分野へ

また、将来的に起業や独立を目指す場合にも、資格は信頼性の証拠となり、取引先や顧客からの信用を得るうえで大きな支えになります。

5. まとめ|経営学部での資格取得は進路を広げる第一歩

この記事では、経営学部で取得を目指せる資格の種類から、そのメリット、そして将来への活かし方までを解説してきました。

・経営学部での学びは、多くの資格と親和性が高い。

・資格取得は、就職活動でのアピール力を高める。

・資格は、将来のキャリアの選択肢を広げる。

経営学部への進学は、専門知識を学ぶだけでなく、将来の目標を具体化し、それに向かって努力する力を身につける絶好の機会です。

進路を考え始めた今だからこそ、自分の興味や将来の夢に合った資格を見つけ、学びの中で確かな成果を積み上げていくことが大切です。

経営学部での資格取得は、あなたの未来の選択肢を広げ、より希望に近づくための第一歩になるはずです。

経営学部 准教授 堀川 宣和

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